前回の箱根駅伝の10区では、青山学院大が独走で優勝を飾った一方で、10位までに与えられるシード権争いには最終盤にまさかのドラマがあった。
10位を走っていた東海大の選手がペースダウンし、残り1㎞でシード権争いに逆転劇があったのだ。ぎりぎりシード権をもぎとったのが、法政大。アンカーにタスキが渡った時点で1分22秒あった東海大との差を逆転し、10位にすべり込んだ。
もちろん、法政大のアンカー・川上有生(当時3年)が、最後まで諦めずに懸命に走ったからこそのシード権獲得だ。しかしながら、東海大の選手の失速がなければ、そのまま東海大が10位だった可能性もある。勝負に「タラレバ」は禁句とはいえ、どうしても“棚からぼた餅”の印象が残った。