「“突っ込む”っていう表現が、たぶんダメなんじゃないのかなと思っているんです。速いペースで入るのがスタンダードなんだという発想にしないといけない。学生にも言っているんですけどね。想定外だと思ってしまうから、アドレナリンが出て、『やばい、やばい』って慌ててしまうんですよね」
こんなハッとするような言葉を発したのは、東洋大の酒井俊幸監督だった。
2022年11月中旬にあるイベントに参加したときのことだ。
ゲストで来ていた酒井監督に「駅伝で突っ込むためには、どんな練習をすればいいんですか?」と質問を投げかけたところ、こんな答えをくれたのだった。