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3度の結婚と離婚…いしだ壱成が思う「家族の在り方」とは。「父・石田純一」「異母妹・すみれさん」「故・松原千明さんとの思い出」「4度目の結婚」全部聞いてみた

集英社オンライン / 2022年12月30日 11時1分

国民的人気俳優としての栄光と転落。その両方を味わったいしだ壱成(48)は今、再び俳優としてのスタートを切った。3度の結婚と離婚を経て彼は、父として、子として「家族の在り方」に何を思うのか?

父・純一からギャラを着服されていた

90年代には数々の人気ドラマに出演、また「フェミ男ブーム」のアイコンとして一世を風靡したいしだ壱成(48)。しかし、その栄光は2001年に大麻取締法違反(所持)で現行犯逮捕されたことにより一転する。

どん底時代の彼に寄り添ったのが、観月ありさ(46)や安藤政信(47)ら芸能界での盟友だったというが、「家族」である父・石田純一(68)もまた、そばに寄り添い、彼を力づけた。しかし、それまでも紆余曲折あった父子の関係性は、一筋縄ではいかない。


2011年、いしだは女性誌のインタビューに「父・純一からギャラを着服されていた」ことを告発する。

インタビューに応じるいしだ壱成

「父は事件を犯した後の僕に寄り添ってはくれました。しかし、それまで僕のギャラを使い込んでいたという件もあり、すぐにわだかまりが解けたわけではなかった。本当に、父子としてのしこりが無くなったのは、やはり父が理子ちゃん(※2009年プロゴルファーの東尾理子と再婚)と、そして僕が前妻と再婚して、4年前に長女が生まれた頃からですね。そのあたりから、もう昔のお金のことなんかは置いといて、となった。

なかでも、前妻との離婚が決まったときには心配して、父は僕が当時暮らしていた石川県まで来てくれました。離婚を決めたときには、もう、芸能界に復帰して芸能の道でやっていくということは決めていたから、そのことを伝えると『社会復帰して、本来の道を行ってくれるのはうれしい』と喜んでくれていました」

石田親子の初共演、制作進行中の「散歩屋ケンちゃん」より

雨降って地固まる――。父子は長い年月を経て、いまでは「家族」としての在りようを取り戻している。

一方で実母である星川マリ氏(67)とも、現在も変わらず連絡を取り続けているという、いしだだが、もうひとり彼には“母”と呼ぶ存在がいる。それが、純一の二番目の妻である松原千明(享年64)だ。松原は2022年10月にハワイのマンションで急逝していたことが報じられた。いしだは訃報をマスコミからの連絡で知ったという。

「千明さんは、僕が芸能界に入った頃には特によくしてくれました。当時、父はトレンディ俳優として多忙を極めており、なかなか会うことができなかったんですが、そんなときには千明さんを頼っていた。

一緒に住んではおらず、僕が泊りに行く形だったのですが、『お腹がすいた』といえばふぐを食べに連れて行ってくれたり、時には、手料理をふるまってくれることもありました」

松原がかけてくれた言葉で、特に、いしだの印象に強く残っているのが「役者としての心得」だ。
「『芝居は鏡だからね』って言葉ですね。『お芝居は鏡だから、自分のその時の状態がそのまま出るから(心身を)いつも整えておきなさい』って。“出して恥ずかしくない自分”を作っておきなさいって言われましたね」

異母兄妹・すみれのことは「兄として100%助けてあげたい」

いしだの頭にどうしても、ひっかかって離れないことがある。それは松原の長女であり、いしだにとっては異母兄妹となる、タレント・すみれ(32)のことだ。

「これまで“お兄ちゃん”をちゃんとできてないという自覚があるので何とも言えないところではあるのですが……。
実は、すみれがデビューするちょっと前くらいに、彼女から『お兄ちゃん助けて欲しい』って言われたことがあったのですが、当時自分が石川県に移住したり、バラエティの仕事を増やしたりとバタバタしていた頃なので、ちゃんと応えてあげられず、それがいまだに気になっている。
すみれ本人はどう感じているかはわからないのですが、もし、また何かで僕を頼ってくれるようであれば。今度はそれに100%応えたいなと思っています」

インタビューに応じるいしだ壱成

「3度の結婚と離婚」を経て、「今一番大切なカノジョ」とは

2021年12月には3度目の離婚。現在は4度目の独身生活を送るいしだ。トルコでの植毛は、俳優としての仕事だけではなく、彼のプライベートもガラリと変えたという。

「いきなり女性から告白されるということが、立て続けにありました。どれも皆、真剣なお気持ちだと思うので“つまみ食い”はしていません。なによりも今は仕事が忙しいですので」

女性誌に「4人の恋人がいる」と報じられた時には、父・純一からも“心配の言葉”をかけられたという。

「10月に歌舞伎町のホストクラブで1日ホスト体験をしたときには、父も駆けつけてくれました。その時に父が『壱成お前、最近モテるようで“彼女が何人いる”とかいう記事を見たけど、ほどほどにしとけよ』って言われました(笑)。

お前が言うか⁉と思いましたが、グッとこらえて『友達以上の人がそれだけいるよっていう意味だよ』って答えたら『なんでもいいけど、とにかくほどほどにね』って。だから本当にお前が言うな‼って」

そんなモテモテのいしだだが、「いま、一番のカノジョはいるのか」と記者が尋ねると、ふと、柔らかな表情になり、こう答えるのだ。

「いまはいないですね。いないというか、変な話なんですけど娘が1番だと思ってます」

いしだには前妻との間に4歳となる長女を授かっている。長女に話が及ぶと、とたんに父の顔になり、これまでのどこか飄々とした様子とは違ったトーンで話し出すのだ。

「たとえば、女性からアプローチがあったとして、僕も男だから、ひと試合、ふた試合ということがないとはいえませんが、ひとりで寂しいな……と思ったり、女性と会いたいな、と思った時は、娘のことを考えて、コンカフェ(※コンセプトカフェ)やガールズバーに行くようにしています」

いしだに、「4度目の結婚」について聞いてみた

現在、父と娘は、それぞれ東京と石川県、と生活の場は別々だ。

最愛の娘と離れて暮らすようになり、父・純一の気持ちもおぼろげながらわかってきたという。

「離れて暮らす寂しさみたいなものもありますが、なによりも自分の仕事もうまくいかず、このままだと一家全員路頭に迷う危機感があった。
娘が生まれた後、石川県にいるときには、病気を患ったこともあり、何も仕事がなかったんですよ。職安に行っても『いしだ壱成』って名乗っただけで雇ってくれない。それはイメージの問題ではなく、いずれ芸能界に帰っちゃうんじゃないかと思われていたみたいで。
雇う方からするとそりゃそうだなって話なんですが、とにかく、介護施設と、車の工場。あと旅館も、全部落ちましたね。
ファミリーマートでは、『うそでしょ? いやいや冗談やめてくださいよ』とか言われて。生活保護を申請しなければならないほどの窮状に陥って、『家族にこれ以上辛い思いをさせちゃダメだろう』という気持ちがあったから、泣く泣く、石川を離れました。
近所には、町内会なり、世話してくれそうな人もいるそうです。自分が離れたところで、完全に孤立してしまうという様子でもありませんでした。ただ、娘の幼少期は今しかない。一緒にいたいなって気持ちはやっぱりありますね」

時間をみては、いしだが娘が暮らす石川県に行ったりもするが、最近、父娘のコミュニケーションはもっぱらスマホによる「ビデオ通話」だ。

「本当に学習が早いというか……。いまでは自分でスマホのスワイプもできますからね。この間も『パパ乳首に毛が生えてる汚い』って言われました。乳首までわかるんですからね。もう4歳ですし、よその家と違って、自分がパパと離れて暮らしているということも、もう理解している。だからこそ……」

といって、スマホに視線を落としたいしだに、「4度目の結婚」について聞いてみた。

「今は娘がナンバー1ですから。……というぐらいなので、やはり、そんなに願望があるわけではない。娘が『いいよ』ってゴーサインを出してくれたらするかもしれませんが、離れ離れで暮らしているパパに新しい奥さんがいて、他に子供ができて、なんか楽しそうにしてるってなると、たぶん、娘としては『寂しい』と思うんじゃないですかね。

なによりも、自分がそうだったから。両親、特に母親には再婚してほしくなかったんです。
だから、女性たちと交際をしても、一番大事な『カノジョ』である娘がOKしない限りは再婚は、まだ、考えられないですね」

インタビューに応じるいしだ壱成

そういって、また、目を落としたスマホの待ち受け画面には、黒髪をおろし、にっこり笑う愛娘の姿があった。待ち受け画面を見つめるいしだの顔はかつての「カリスマ俳優」とも「お騒がせタレント」とも違う、「父の顔」となっていた。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
撮影/撮影/Soichiro Koriyama

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