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タバコの箱の踏み方ひとつにこだわる、コットンのコントにかける熱き想い「僕らより上に人がいるというのは許せない。優勝するまでやります」

集英社オンライン / 2023年1月2日 17時1分

初めての決勝進出で2位に躍進したコットンだが、西村は「やっぱり負けると悔しい」「優勝するまでやります」と決意をにじませる。一方、ビスケットブラザースの優勝が決まった瞬間の拍手が清々しかったとネットで話題になった相方のきょんは、何やら充実感あふれる様子で……。

「タバコを吸っておいてよかった」

コットン。東京吉本所属。2012年結成。ツッコミ・ネタ作り担当の西村真二(左)とボケ担当のきょん(右)は、ともにNSC東京校17期出身

――キングオブコント2022での1本目の浮気のネタも、2本目のお見合いのネタも、ともに新ネタだったのですか。

西村 浮気の方は2022年に作ったんですけど、お見合いの方は2018年ぐらいにはできていたと思います。



きょん お見合いは、一発目のときは、あんまりウケなかったよね。すげえおもしろいネタができたと思ったんですけど、そのおもしろさが伝わらなかったのかな。

――お見合いの席で、育ちがよく、いかにもおしとやかな風を装っていた女性役のきょんさんが実はヘビースモーカーだった、という設定でした。審査員も話していましたが、きょんさんのスモーカーならではの仕草というか所作がいちいちおもしろくて。


きょん タバコを吸っておいてよかったなって思えた瞬間でしたね。こういうご時世なので、やめろやめろと言われながらも。

――2018年の段階でできていたということは、キングオブコントの過去の準決勝でも、すでにかけたことはあったのですか。

西村 2020年の準決勝で一度、やりましたね。2021年のABCお笑い新人グランプリでもやって。それから2022年の準決、決勝という感じですね。でも、2022年に入って、だいぶ変えましたから。前半の2分半はできた当初とほとんど変わらないんですけど、後半の2分半はほぼ全部変わっています。

――相当、ブラッシュアップされたわけですね。

西村 死ぬほどやりましたね。お見合いのネタに関しては、この半年間くらい、毎日のように考えていた気がします。どうしたら、もっとウケるようになるんだろう、って。

――バックミュージックの選曲も変更したり?

西村 音楽を使うようになったのも、2022年からなんです。赤いラークの(1カートンの)箱を横にして、ラジオに見立てるとかも、新たに足したしたところです。

僕がタバコの火でやけどしかけて、きょんがカートンの箱を踏みつけようとするシーンは、きょんには、だいぶ細かく伝えました。踏みかけて、足をひょいと跳ね上げるのはダメ。それだとコメディになっちゃう。本気で踏もうとしている人の踏み方ではないんです。

踏みかけて、足はそのまま箱の上を平行移動させていって着地させてくれ、と。踏もうとしてギリギリで回避して欲しいんですよ。そこがおもしろいんで。(キングオブコントの)準決勝、決勝は、きょんは最高の踏み方をしてくれてましたね。あそこ、めちゃくちゃウケましたから。

「11点差」で開き直れた

――ファイナルステージは2番目の登場で、合計点は944点と、トップバッターのや団を1点上回りました。

きょん
この1点は大きかったですね。

――ただ、1本目でビスケットブラザーズに11点差を付けられていたので、逆転優勝は極めて難しい立場でもありました。

きょん 最後までもうちょっとわからない展開にして欲しかったなというのはありましたね。1本目でほぼ決まってしまったというか。ビスブラさんががっつりネタでも飛ばさない限りは、ぶっちゃけ、厳しいなとは思っていました。

西村 でもビスブラさんと1点差とかだったら、欲が出て2本目はあそこまでのびのびとはできなかったかも。逆によかったかもしれない。11点差で開き直れた、というのはあったので。

――ラスト出番のビスケットブラザーズがネタをしているときは、舞台裏にいたのですか。

西村 スタジオの外の別のスペースのところで、モニターを観ていました。

きょん ああ、ウケてる、ウケてるって。僕も普通に笑っちゃいました。おもしろかったので。「松っちゃん(松本人志)も笑ってるじゃん」って。

きょん 松っちゃんがよく笑ってたな。

――あのときも、西村さんは「ウケろ」って思いながら眺めていたのですか。

西村 いや、このときは、もう出番を終えていたので。普段は、まだ自分たちの順番が終わってないときに「ウケろ。でも、俺たちはそれ以上にウケてやる」って考えるようにしているんです。でもビスブラさんの点数が出るときも、低くなれ、とかは思わなかったですよ。

「優勝するまでやります。絶対」

――ビスケットブラザーズの2本目は、1本目に自ら出した史上最高点をさらに1点更新する482点。合計点は、2位のコットンに19点差を付ける963点でした。

西村 こんなに差があるのか、と。絶望しましたね。

――優勝が決まった瞬間のきょんさんの拍手が清々しかったとネット等で話題になっていましたね。

きょん もう「優勝は、そりゃ、あんたたちだよ」って。

西村 それでもやっぱり負けると悔しい。僕らより上に人がいるというのは許せないので。終わってからも、僕は一度も白い歯はこぼさなかったですね。密着カメラが近づいてきても、「はぁー」って。

きょん いやー、悔しかった。

西村 いやいや、あなた密着カメラがきたら「最高でした!」って言ってたでしょ。あれは今後、賞レースに出ないやつの表情だからな。ラストイヤーのやつだから。

――確かにきょんさんは充実感が漂う笑顔でしたよね。

きょん それ、本当に僕でした?

西村 おまえ、おまえ。完全に。

――ニューヨークみたいに賞レースを一時、お休みするとかって、考えるものですか。

西村 1ミリもないです。優勝するまでやります。絶対。

きょん 絶対に。

西村 説得力ねえからな。もう。

取材・文/中村計 撮影/下城英悟

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「キングオブコント2022ファイナリストインタビュー」
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