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「地獄だった」離婚の直前に流産していた2002年のニコール・キッドマン。ロードショーが見たトム・クルーズとの悲しき騒動

集英社オンライン / 2023年1月19日 18時1分

最新作『ノースマン 導かれし復讐者』が1月20日に公開されるニコール・キッドマン。トム・クルーズとの離婚の直前に流産していたニコールが、気丈に取材に応じる当時の貴重なインタビューテキストと写真を紹介する。(サムネイル・トップ画像/『遥かなる大地へ』でトム・クルーズと来日した、まだ初々しい24歳のニコール)

世界中が注目したトムの新恋人

14歳で映画デビューし、40年以上も第一線で活躍し続けるニコール・キッドマン。1月20日公開のアクション大作『ノースマン 導かれし復讐者』では、中世のヨーロッパを舞台に、父王の復讐を果たそうとする王子の母親を貫禄たっぷりに演じている。そんなニコールが日本で広く知られるようになったのは、女優としてよりも“トム・クルーズの新恋人”としてだった。



オーストラリアでTVドラマや映画、舞台などで活躍していたニコールが、初めて出演したハリウッド映画『デイズ・オブ・サンダー』(1990)でトム・クルーズの相手役をゲットしただけでなく、トムとの結婚も決まり、世界中から注目を集めていた。1992年に公開されたトムとの共演作『遥かなる大地へ』(1992)ではふたりで仲良く来日し、そのあまりの美しさと気さくな人柄にトム・クルーズが惚れるのも納得だった。

しかし、2001年に公開された『ムーラン・ルージュ』(2001)のLAインタビューの現場に現れたニコールはひどくやつれていた。
取材が始まると、先にニコールが話し始めた。

「みなさんが記者で、私とトムについての記事を書きたいと思うのは当然だとわかっています。だからこんなことを頼むのは筋違いかもしれないけど、今日はトムとのことを聞かないでください。私自身まだまだ混乱状態で冷静に答えられないし、トムや子どもたちも関わっていて私だけの問題じゃないので、どうか聞かないでください…」と大粒の涙をポロポロ流したのだった。
ロードショー2007年5月号『ハリウッド外国人記者クラブ所属 中島由紀子のHOLLYWOOD STAR DIARIES』より
※過去の取材からスターの人となりを考察する連載企画。取材は2001年に実施。

この取材は、トムとの離婚が成立した直後だったため、記者たちの意気込みも相当高かったはず。ドタキャンしてもおかしくなかったのに、取材に応じたニコールのプロ意識には頭が下がる。

トムとのツーショットはNGだったため、残念ながら単独撮影

その後のアカデミー賞で主演女優賞を受賞した『めぐりあう時間たち』(2002)のインタビューでは、衝撃的な事実を語っていた。

「今回の映画を見た人たちは、私を見て、(演じた人物に)ずいぶんうまく似せているなぁと思うでしょうね。でも心の中は違ったの。まるで、地獄だったわ。子供を流産したばかりだったし、健康の面でも問題があったの。とてももろくて、自分に自信がなかった」
ロードショー2003年2月号インタビュー記事より

『めぐりあう時間たち』でニコールが演じたのは、作家のヴァージニア・ウルフ。何度も自殺未遂を繰り返し、最後は入水自殺をしたイギリスの女性作家で、つけ鼻やまぶたに人工皮膚をつけ、髪も茶色く染めて無造作に束ねられた風貌で、キラキラ輝くニコールの姿は全く見当たらない。そのおかげで快適に撮影ができたようだ。

「離婚騒動の真っただ中で、ほとんどさらし者状態だったでしょ。だから変装用の鼻をつけてパパラッチたちを煙に巻いたのよ。彼らの目の前に出て歩いても、私になんか目もくれないの。私の子供たち(トムと結婚中に養子に迎えた女の子と男の子)も気がつかなかったでしょうね」
ロードショー2003年2月号インタビュー記事より

離婚問題だけではなく、流産という耐えがたい経験を乗り越え、撮影に挑んでいたニコール。撮影終了後は仕事のペースを抑え、家族との時間を大事にした。
「トムと別れて、家族と一緒に過ごせる時間は、私にとってもっとも大切なことになったの。もちろん、結婚したままのほうがよかったわよ。でも、私の子供たちは2年近く私がひとりでいるのを見ているし、私もそのほうがいいと思っている。今は誰とも生活を共にしようとは思わない」
ロードショー2003年2月号インタビュー記事より

そう語っていたニコールが2006年にカントリー歌手のキース・アーバンと再婚し、2008年にサンデー・ローズを出産。『ライラの冒険 黄金の羅針盤』(2007)で来日した際は、「東京は何度も来ているけど、初めて妊娠した姿で来ました!」とまばゆい笑顔を見せた。
2010年には代理出産で次女のフェイス・マーガレットが誕生し、結婚から16年経った今でも映画祭やイベント、配信動画などでキースとのラブラブぶりを披露している。
ニコールの笑顔は、周りの雰囲気を温かくして和ませるパワーがある。これからもその笑顔をいっぱい見せてほしい。



文/石附信子 写真/坂田智昭

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