昨年末よりインフルエンザが流行し始めている。厚労省によれば、全国的な流行は3年ぶりで、1月に入ってからは特に東北、関東、沖縄で患者報告数が顕著だという。一方、新型コロナ感染症も新たな変異株が海外で流行し始めるなど、まだまだ完全に収まる気配はない。
新学期が開始したなか、子どもたちは新型コロナとインフルエンザという「ふたつのウイルス感染症」にどう対処すればいいのだろうか。
新型コロナウイルス拡大以降の3年間、インフルエンザ患者数は例年に比べ低い水準で推移してきた。これは「ウイルス干渉」といって、あるウイルスに感染した場合、それ以外のウイルスには感染しづらくなるという現象によるものとされる。多くの人が新型コロナに感染したため、インフルエンザは流行しなかったということだ。だがここにきて、同時流行が現実化し始めている。