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松村邦洋が大河ドラマ『どうする家康』を大予想。『鎌倉殿の13人』では三谷幸喜が「コメントは控えてほしい…」と懇願するほどドンピシャ的中

集英社オンライン / 2023年1月15日 15時1分

“芸能界きっての歴史通”松村邦洋がこのたび、書籍『松村邦洋 今度は「どうする家康」を語る』を発売。いよいよ放送が始まった大河ドラマ『どうする家康』の見どころや今後の展開を独自予想してもらった。

三谷幸喜さんから電話で
「松潤が出るの誰かから聞いた?」

――書籍『松村邦洋「鎌倉殿の13人」を語る』(プレジデント社)が大好評を博し、最新刊『松村邦洋 今度は「どうする家康」を語る』を発売された松村さん。前作の反響はいかがでしたか?

「本に書いていることが当たっているね」とよく言われました。例えば、「5月ごろに源義経が出番を終えるんじゃないか」と言っていたんですけど、これが当たりましたね。

あと、YouTube『松村邦洋のタメにならないチャンネル』で「次回作で徳川家康役をやる松本潤さんが『鎌倉殿の13人』でも出てくるんじゃないですかね」って適当なことを言っていたんです。そしたら三谷幸喜さんから電話があって、「昨日のYouTube見たんですけど、松潤が出るの誰かから聞いた?」って言われて。「え!? 本当に出るんですか?」ってびっくりしました(笑)。



――的中じゃないですか!

「いえ、誰からも聞いてません。適当に言ったんです」って言ったら、三谷さんが「それ当たってるんで、それだけはコメントを控えてほしい。ほかにも当たっているものがあるけど、それはいいから」って。

――ほかにも当てていたんですね。

「北条政子の演説原稿を大江広元が書く」というのも当たっていました。「もしかしたら演説の練習をしているかも?」と考えましたが、それはなかったですね。

――北条政子役の小池栄子さんが御家人たちの前で演説するシーンですね。まさにそうでした。松村さんのYouTubeを見た三谷さんから、ほかに何か言われましたか?

大河ドラマの本編はだいたい45分くらいなんですけど、僕は「ここがどうだ、あそこがどうだ」ってしゃべるから、いつも40分近い動画になっちゃうんです。だから、三谷さんに「毎回これだけ長くやるんですか? 本編より長くならないでね」って言われました(笑)。

若手芸人が「ギャラは?」と群がる感じの鎌倉幕府、とは真逆の江戸幕府

――『どうする家康』の初回放送を見て、どのような印象を持ちましたか?

鎌倉幕府の真逆ですよね。鎌倉の御家人たちは「源頼朝を担いで俺たちが世に出よう」という感じ。歩合制の若手芸人が「ギャラはいくらですか?」と群がってきている感じなわけですよ。
でも、徳川家康は「褒美が欲しいだけの家臣はいりません」と。義理人情でスクラムを組んだ、本当に血の通った家臣たちが集まっている。そこが真逆ですよね。

プロ野球でいうと、先発が織田信長、中継ぎが豊臣秀吉、そして抑えの大仕事を家康がやった感じ。家康は「頼朝が作った鎌倉幕府の失敗はやりませんよ。足利尊氏が作った室町幕府の失敗はやりませんよ」と、過去のふたつの幕府の流れを見て、理想の江戸幕府を作ったんです。

――家康は、鎌倉幕府の中枢が書いたとされる歴史書『吾妻鏡』を読んで研究していたようですね。

鎌倉幕府寄りの『吾妻鏡』は子供の頃からもちろん読んでいたし、朝廷寄りの『愚管抄』(鎌倉時代初期の史論書)も読んでいたはず。『愚管抄』は「スポーツ報知」、『吾妻鏡』は「デイリースポーツ」のようなものなんですよ。

それを家康は両方読むわけです。そうすると同じ阪神・巨人戦なのに、「あれ? デイリースポーツの記事は阪神のことしか書かれていないぞ。スポーツ報知はジャイアンツの記事ばっかりだけど」って思ったはずですよ(笑)。

錦鯉は家康みたいに
コツコツとポイントを貯めてM-1優勝

――松村さんが思う、家康の魅力は何ですか?

いじめられっ子で弱い家康が「老いてこそ花」で最後に天下を獲るのがいいんですよね。59歳で関ヶ原合戦ですから。家康みたいに60歳ぐらいから人生の勝負を賭けてもいいと思うんですよ。

――かなり遅咲きですね。

歳を取ってからが大事なんです。錦鯉の長谷川(雅紀)君も50歳でM-1グランプリの王者になったでしょ。50歳からが本当の勝負。錦鯉は家康みたいにこれまでコツコツとポイントを貯めてきたから売れたと思うんです。

――『どうする家康』で松村さんが今後見たいシーンはありますか?

三方ヶ原の戦いで武田信玄軍に追いやられて逃げる途中、ビビって糞を漏らすシーンですね。1983年放送の大河ドラマ『徳川家康』では、家康役だった滝田栄さんが「これは糞じゃない、焼き味噌だ!」というくだりがあるんです。松潤さんにも漏らしてもらいたいですね。僕なんかしょっちゅう漏らしてますから(笑)。

――それは知らないですよ(笑)。でも、ジャニーズの松本潤さんが糞を漏らしますかね?

『どうする家康』の第1話で有村架純さん扮する瀬名姫が「力も弱いし、心も弱いし、お腹も弱いし」って言っていましたよね。あの「お腹が弱い」というセリフ、あれは三方ヶ原の戦いの糞を漏らすくだりにつながってくるんじゃないかと僕は思っていますよ。

信長の寿命がちょっと延びる!?

――今後、松村さんが注目しているポイントはどこでしょうか?

今回、織田信長役を岡田准一さんがやっていますが、本能寺の変は注目ですね。2週に渡ってたっぷり描くかもしれません。岡田さんをすぐに殺したくないので、松明にすぐ火を付けるんじゃなくて、火を起こすところからじっくり入るかも(笑)。全国の視聴者から「岡田くんを殺さないで!」って投書が来ると思いますよ。
だから、信長の寿命がちょっと延びると思いますね(笑)。

――どれぐらい延びますか?(笑)

放送時期を予想すると、関ヶ原の合戦が11月ぐらいで、逆算すると本能寺の変は本来7月ぐらいなんですけど、少し延ばして8月中旬ぐらいまで引っ張るかもしれません。

――まだ発表されていない主要キャストも気になりますよね。

石田三成役を誰がやるのか。三成は真面目で規則正しく、正義に生きる学級委員みたいな人。だから、『鎌倉殿の13人』で北条泰時役をやっていた坂口健太郎さんがいいかもしれません。あと『軍師官兵衛』で三成役をやった田中圭さんが今回2回目をやるのも面白いかもしれませんね。

――石田三成は関ヶ原の合戦以外だと、どんなシーンが描かれると思いますか?

これまでの大河では描かれていなかったですが、三成が秀吉にお茶を3杯出すエピソードが見たいですね。最初はぬるめのお茶を出し、最後は喉の渇きが収まっているので熱いお茶で締める。お茶の出し方のバランスがうまくて秀吉に褒められるんですよ。

あと、関ヶ原の合戦の責任を取って六条河原で首をはねられるシーン。最後に三成が「喉が渇いた」と言うと柿を勧められるんですが、「柿は痰に悪いからごめんこうむる」って断るんです。この場面は「あなたは今から死ぬのに何を言ってるの?」というのと、三成は最後まで「逃げられるなら逃げてやろうか」と諦めない意思があることを描いているんです。

――面白いですね。

これは松村オリジナル説ですけど……三成は最後にお茶が飲みたかったんじゃないかなと僕は思っているんですよ。三成は秀吉に3杯のお茶を出したことでデビューしたんだから、最後も「お茶を飲ませてくれよ」と思っていたんじゃないかと。
なので、「柿かよ。お茶もないのか。俺、お茶飲みたかったな」って思いながら首をはねられるシーンが見たいです。これが当たったら面白いですね(笑)。

取材&文/インタビューマン山下 撮影/山上徳幸

松村邦洋 今度は「どうする家康」を語る(プレジデント社)

松村邦洋

2022/12/9

1540円(税込)

256ページ

ISBN:

9784833424837

“武田、今川、織田、北条らコワモテ武将たちのはざまで、絶えぬ逆風とまさかのハプニングに振り回され続ける弱小領主の子・家康と若い家臣たち。あす、彼らは生き延びているのだろうか”――2023年のNHK大河ドラマ、松本潤主演『どうする家康』を勝手に応援するために、芸能界No.1の歴史通にして脱線上等!のYouTuber、松村邦洋が、その熱い熱い“家康愛”“大河愛"を丸々1冊に詰め込んだ!

プレジデントストア:https://presidentstore.jp/item/002483.html

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