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〈1月13日はたばこの日〉北千住・竹ノ塚の愛煙家103人にアンケート! “たばこ何円になったらやめますか?” 「700円」「1000円!」「いくらになってもやめない」「法律で禁止されても吸う」発言も…

集英社オンライン / 2023年1月13日 11時11分

1月13日は「たばこの日」。だが、2022年12月14日、防衛費増額の財源確保のため、政府与党は所得税、法人税とともにたばこ税を1本換算で3円程度、段階的に引き上げる案があることを発表した。とはいえ加熱式たばこの17銘柄は今年の10月に10円~20円値上げしたばかり。くわえて40年ぶりの水準での物価高がダイレクトに家計を直撃をしている今、たばこは〝高級品〟になりつつある。集英社オンラインでは愛煙家たちの本音を聞くため、街頭で緊急アンケートを行った。その結果を「タバコの日」に改めて再配信する。(初出:2022年12月18日)

北千住・竹ノ塚で20歳~80歳の愛煙家にアンケート

今年は物価高の影響をうけて食料品や光熱費が高騰。庶民の懐はすっかり冷え込んでいる。さらに大手ハンバーガーチェーンなどの外食産業をはじめ、値上げラッシュは加速する一方。こうした物価上昇に対して賃金の伸びは低迷を続けている。



2020年の経済協力開発機構(OECD)の調査によると、日本の平均賃金はこの30年間でわずか4%しか上昇していない。増税され続けるたばこは物価高とともに家計を圧迫しているのだ。そうでなくとも分煙義務化が進み、愛煙家は年々肩身の狭い思いをしている。
以前はコンビニ前に置かれた灰皿でつかの間の一服というのは、お馴染みの光景だったが、全国的に喫煙所も減少する一方だ。

ハロウィンの渋谷は喫煙所からスモーカーが溢れでていた

12月13日には、ニュージーランドで「一生たばこ吸えない法案」が可決された。2009年以降に生まれた人は一生紙巻たばこが吸えないという厳しい規制で、対象者にたばこを売った場合も最高約1300万円の罰金が科されるという。このように絶えずたばこを取り巻く環境が悪化していく中、愛煙家たちは今一体何を思うのか。

集英社オンラインでは北千住、竹ノ塚で20歳~80歳の幅広い年齢層の103人の愛煙家たちの本音を取材。「たばこが何円になったらやめるか?」をランキング形式で紹介する。

愛煙家103人にアンケート

「今日やめる」と話していた中年男性…

相次ぐたばこ増税 いくらになったら禁煙するのか?

5位 「今すぐやめたい」9票

昨日まで吸っていて『今日から禁煙する』と話していた男性

今回、20代~80代の幅広い年齢層の方に回答いただいたが、健康面、金銭面の理由から「今すぐにでもやめたい」という人が意外に多かった。しかし、習慣化した喫煙をなかなかやめられず禁煙を試みるも、ストレスなどがきっかけでまた吸い始めてしまうのだという。

「喫煙歴は3年ほどでマルボロブラックを吸っています。考え事をする時や一区切りつける時にたばこを吸う癖があるんですが、健康面を考えてもうやめようと思ってます」
(23歳男性・自営業貿易関係)

「メビウスの8mgを吸っていますが、今日この一箱を吸ったらもうやめようと思っています。旦那に隠れて吸っていてバレたというのもありますし、主婦で収入がない中の1箱580円は地味にきついんですよね」(35歳女性・主婦)

「コロナ禍でリモートワークで家にいることが増えたんです。そのタイミングで紙巻からアイコスのセンティアに変えたんですよね。そしたら家でもパカパカ吸うようになって本数も増えちゃって。1箱530円なので1ヵ月で1万円以上の出費になるのでもうやめたいとは思ってるんですけどね」(30代女性・OL)

4位 600円 13票

喫煙所は40代~50代が多かった

特にベテランスモーカーたちにとって、「600円」はひとつのヤメ時となるのかもしれない。
「喫煙歴はもうかれこれ33年ほどで、アイコスのテリアレギュラーを吸っています。今は580円ですが600円になってしまうとこづかい制2万5千円の自分にはきついんですよね。今でも月1万8千円くらいはタバコ代に消えてます……」(50歳・会社員)

「600円までは吸う」と話す男性

「メビウス1mgを一日1箱のペースで吸ってますね。食後の一服が楽しみで吸ってるんだけど、年金暮らしなもんで600円になるとさすがにきついなあ」(68歳男性・年金暮らし)

「あまり銘柄にはこだわらないけど、よく吸っているのはキャメル。できれば食事とたばこで1000円以内に収めたいから、600円以上になってくるとちょっとやめなきゃなって考えてます」(21歳男性・大学生)


3位 700円 15票

マルボロやラッキーストライク、ピースなどの人気銘柄がすでに600円ということもあり、次の区切りを700円としている方が少なくない様子。

「周りの友達が吸っている影響でPeaceを吸うようになったんですが、今600円なので100円上がったらやめようかなって考えてます。バイト代も10万円くらいだし、今でも十分たばこ代は高いと思ってますから」(21歳男性・大学生)

「正直、700円でやめないとズルズル1000円まで吸ってしまいそうだから。仕事の休憩時の一服が唯一の楽しみだから、禁煙したらそこがつらいな」(34歳男性・建設業)

「1日10本吸うので2日で1箱です。キャメルは430円ですから1日215円計算。仮に700円まで上がった場合、一日350円ですもんね。月4万円のこづかい制なので現実問題、やめなきゃですね」(60歳男性・会社員)

「もう中毒なんです」「死ぬまで吸い続けます」

2位 「いくらになろうが吸い続ける」20票

「いくらでも吸い続ける」と答えた男性。すっかり中毒だという

2000円になろうが1500円になろうが今と変わらず吸い続けるという人や、ドクターストップを無視してでも吸うと宣言する人も。

「もう40年吸ってきてますから、今さらやめるなんて考えられない。介護の仕事をしてるんですが、ストレス解消はたばことアルコールなんです。特に職場での精神安定剤はたばこです。今吸ってるメビウス10mgロングが580円ですが、1000円超えても変わらず吸います」(62歳女性・介護関係)

「死ぬまで吸い続けるつもりですよ。私はもう50年以上吸っていますが、今さら健康面がとか気にすることもないと思っています。なのでいくらになろうが吸い続けます」(80歳女性・年金暮らし)

「もう中毒になってしまっているんですよね。価格だって今でも高いとは思ってますが、ガンになったのに、やめられませんでした。手術前は禁煙したものの、手術後は医者にとめられてもどうしても吸ってしまいました。今でも一日1箱は吸っていますよ」(64歳男性・会社員)

1位 1000円 26票

寿司店で働く女性、「給料が8万円だから1000円が限界」だという

さすがに1000円という区切りのいい数字を超えると考えを改めるという喫煙者が多数。逆に1000円までは吸うと決意をしている方も少なくなかった。

「会合や酒の席が増えると1日2箱いってしまうこともあるので、1000円になったら1日のタバコ代2000円ですか……。高いとは思います。ただ、現実的にいきなり1000円とかにならないじゃないですか。だからやめられない気がしています。以前は500円を超えたらやめようと思っていましたが、結局本数も減らず吸い続けていますからね。ラーメンなどの脂っこいものを食べた後とかの一服が最高で、やめられる気がしません」(37歳男性・会社員)

「1000円にいくまではやめないですね。今吸っているのはラッキーストライクで一日1箱です。Hした後にベッドで吸う一本って最高にうまいんで、あんまりやめる気はないです」(25歳男性・会社員)

「仕事の休憩や終業をタバコで実感しています。タバコをやめてしまうと仕事を終えた達成感までなくなってしまいそうなんですよね。今吸っているのはアイコスのTEREAですが、1日2〜3箱ほど吸っています。昔は紙巻を吸っていました。でも電子タバコにしたら家で吸う分本数が増えちゃって。1000円時代を見据えて本数を減らしていかなきゃですね」(34歳男性・会社員)

防衛費の財源確保のためのたばこの増税をどう思う?

金額については以上の結果だったが、そもそもたばこの増税についてはどのように考えているのか。

「毎年、毎年何かしらたばこの値段が上がってますけどね、それだけ税金をとっているにも関わらず、喫煙場所を減らしているのが納得できない。喫煙者のための設備にもお金を使ってほしい。今回の防衛費増額の件でたばこの増税案が決定しましたが、防衛費とたばこの何が関係あるんだと言いたい」(64歳男性・会社員)

「防衛費が大事なのはわかりますが、なんだかたばこが狙い撃ちにされてる感じはありますよね。取りやすいところから取るんでしょうね。年々たばこを吸っている人って減っていますし、お店でも施設でも吸えるところがどんどんなくなっていってますよね。
たばこだけに煙たがられてるというのはわかるんです。吸わない人からしたらたばこをいくら増税したってもっとやれやれって感じなんでしょうし」(35歳男性・フリープログラマー)

減る喫煙所

「気づいたら600円ですもんね……。次に気付いたら1000円になってそう。増税すること自体は仕方ないと思いますけど、明らかにたばこだけ増税の回数多すぎ。最近の喫煙者は分煙を守って他の方に迷惑をかけないようにしてるし、たばこが本当に楽しみだという人がいることもわかってほしい」(40歳女性・パート)

愛煙家の多くは多少の増税は仕方ないが「増税しすぎ」と感じている意見が多かった。

手巻きたばこの男性も複数いた。「低コスト」と手巻きたばこ独特の「香り」が魅力だとか

日々喫煙を取り巻く環境は変わっていくが、広がる分煙義務化の波や増税と愛煙家にとってはまだまだ逆風が続きそうだ。

取材・撮影・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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