映画のイベントといえば延々と敷きのべられたレッド・カーペットがお約束だが、第80回ゴールデン・グローブ賞が行われたビヴァリー・ヒルトンの通路を覆ったのはグレーの敷物。これは…いまだやまぬバッシングを慮って、自粛ムード?…と思いきや、「斬新でしょ」というのが運営の言い分らしい。
バッシングが続くなか敢行された第80回ゴールデン・グローブ賞。“斬新”な“グレー”カーペットの上に花開いたスターたちの晴れ姿【ファッション編】
集英社オンライン / 2023年1月13日 18時1分
主催するハリウッド外国人記者クラブが人種問題や運営方法で糾弾され、昨年は中継が見送られたゴールデン・グローブ賞が、きらびやかにカムバック! 晴れやかに集ったスターたちのファッションをチェックする。
グレー・カーペットの理由とは!?
というわけでその上を闊歩したスターたちの装いは、いつもどおりの絢爛さ。存分にごらんください。まずはファッショニスタたちから。
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オシャレ番長アニャ・テイラー=ジョイは、トップスとマキシスカートに分かれたディオールで完璧なスタイルを見せつける。『ザ・メニュー』で映画<コメディ/ミュージカル>部門主演女優賞候補に。そうか、あの映画はホラーじゃなくコメディであったか…。
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なおこちらはポートレートブースで撮られた後ろ姿
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『ウェンズデー』で世界の人気者になったジェナ・オルテガ。複雑な構造のグッチのドレスで脇腹見せ。
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ビリー・ポーターは、2019年のアカデミー賞で話題を席巻したときと同じく、クリスチャン・シリアーノのタキシードドレス(?)。今回は色がフューシャピンクでより鮮烈。シルバーの靴がかわいい。
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リリー・ジェームズはヴェルサーチの深紅のガウンに、ハリー・ウィンストンのジュエリーというパーフェクト女優スタイル。こちらも脇腹見せで…トレンド?
タキシード、正統派から着崩しまで
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『エルヴィス』で映画<ドラマ>部門主演男優賞に輝いたオースティン・バトラーは実に正統。対するアンドリュー・ガーフィールドはベストドレッサー常連らしく、テラコッタ色のゼニアのジャケットに黒シャツというひとくせありのスタイリング。
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エディ・レッドメインは彼のために特別にデザインされた大輪の花つきのヴァレンティノに、透けたトップスを合わせるという、これまた上級者スタイル。
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名誉賞を受賞したエディ・マーフィは現在のパートナー、ペイジ・ブッチャーと。幅広ラペルの黒タキシードに、ノータイで、セレブらしいこなれ感。
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ジェダイの騎士…ではなく、テレビ部門の主演男優賞候補となったドナルド・グローヴァー。サンローランで。
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蝶ネクタイは大きめがトレンドでしょうか。黒ではない、なんとも微妙な色合いのグッチを着こなしたディエゴ・カルヴァと、茶系のデイミアン・チャゼル監督の『バビロン』コンビ。
フォーマルの定番だからこそディテール重視な黒と白
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マリリン・モンローを演じた『ブロンド』で映画<ドラマ>部門主演女優賞候補となったアナ・デ・アルマス。前面にシルバーのスタッズで複雑な模様が描かれた、ルイ・ヴィトンのドレスで。
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プリーツとタッフルをたっぷりほどこしたグッチのガウンをまとったミシェル・ウィリアムズ。『フェイブルマンズ』で映画<ドラマ>部門主演女優賞にノミネート。
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登場寸前にフェイシャルマスクをしている画像をインスタに上げ、話題をさらったジェイミー・リー・カーティス。『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』では、ぜい肉をたっぷりつけた、イヤミな公務員を演じたが、この日はすっきりした体型で、黒いジャンプスーツにレースのケープというダンディな装い。
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同じく『エブリシング~』で好演したステファニー・スーはこの作品でブレイク。ジャンバティスタ・ヴァリ・オートクチュールのドレスは、スカートの花柄レースの葉っぱ部分にグリーンがあしらわれて、さわやかな印象。
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ゴージャスなカルティエのダイヤモンドと、ベルベットのケープが豪華なスキャパレリのタイトなドレスのリアーナ。『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』の主題歌は受賞を逃したが、現在の恋人エイサップ・ロッキーと現れ、注目を集めた。こちらは会場の一角での撮影
人種も年齢もさまざまに
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有名でない役者を積極的に取り上げるGG賞の面目躍如。学校ドラマ『アボット エレメンタリー』でテレビ<コメディ/ミュージカル>部門の主演女優賞を得たクインタ・ブランソンは、同作の企画・製作も手がけた才媛。ベリーカラーに黒のチュールを重ねたクリスチャン・シシリアーノのドレスで咲き誇った。
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ジェシカ・チャステインもテレビで活躍。オスカー・デ・ラ・レンタのガウンは、シアーな生地にクリスタルをちりばめた繊細な一着。
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マーゴット・ロビーのピンクのシャネルは、ビーズや裾のフェザーを含めなんと3万ピースの刺繍が施され、制作に750時間かかったという芸術品!
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『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』で、故チャドウィック・ボーズマンのあとを継いでタイトルロールを襲名したレティシア・ライト。スリムなドレスと色をあわせたサンダルはプラダ。ブルガリのイヤリングがポイントに。
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この夜の主役、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』で映画<コメディ/ミュージカル>部門の主演女優賞に輝いたミシェル・ヨー。クリスタルをちりばめたアルマーニ・プリヴェの紺のドレスは星空のよう。香港でカンフー映画に多く出演し、『007/トゥモロー・ネバー・ダイ』(1997)でハリウッド進出、今も身体を張ってアクションもこなしつつ繊細な演技で尊敬を集める60歳のマレーシア出身女優だ。
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