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「3月までにハンモックは絶対に買うと決めています」---元バドミントン日本代表「オグシオ」の小椋久美子が登山に夢中になる理由

集英社オンライン / 2023年1月20日 11時1分

バドミントン女子ダブルスペアにおいて、「オグシオ」として輝かしい成績をおさめた小椋久美子さん。現在は山登りに魅せられているという。その理由を語ってもらった。

全日本大会を5連覇、北京オリンピックでは5位に入賞するなどの成績はもちろん、その美貌も相まって、一躍人気者となった元バドミントン女子日本代表の小椋久美子さん。

2010年に現役を引退したあとは、スポーツキャスターや解説者として、バドミントンの魅力伝える活動をする傍ら、時間を見つけては日本全国の山へ登り、自然との対話を楽しんでいるらしい。現在のハッピーな日常生活について聞いてみた。

地元三重の山を眺めていた時に
「私、山に呼ばれている!」

―小椋さんは現在、登山に熱中しているとお聞きしました。いつ頃から山に登るようになったのでしょうか?



きっかけは、6〜7年前に初めて富士山に登ったことでした。当時のフットサル仲間が、「富士山に登るんだけど、一緒に行かない?」と誘ってくれて。前々から人生で一度は富士山に登らなきゃと思っていましたし、富士山に登ることで何か大きな達成感を味わえるんじゃないか、自分の中の価値観がガラッと変わるんじゃないか、と思って挑戦してみたんです。

なので、最初は登山自体に興味があったわけではないんですよ。

―あくまで“アスリート”的な気持ちで富士山に臨んだ、と。

まさにその通りで、富士山を登り終えてからも、山に対しては全然ハマっていませんでした。フットサル仲間が登山部を組んだのですが、私はタイミングさえあれば一緒に行くくらいで。「どうしても山に登りたいから行く!」というよりも、そのメンバーと一緒にいる時間が好きで、彼らと同じ時間や目標を共有して達成する、ということが楽しくて参加していたんです。

だから、その頃は下山が本当にツラくて…。「せっかく登頂したのに、なんで大変な思いをして下山しなくちゃいけないの!」と登るたびに思っていました(笑)。

―それから本格的にハマるのに、何かきっかけがあったのでしょうか?

意識が変わったのは、コロナ禍で三重県に拠点を移したとき。もともと一人旅も好きで、旅先を選ぶ際にも「緑が豊かなところ」を条件にするほど自然が好きでした。コロナ禍で戻った地元である三重県の山々を眺めていたときに、「あ、山に呼ばれている」とビビッと感じたんです。

精神的に追い込まれているわけではなかったのですが、そのときの私には山がキラキラと光って見えて…。とても不思議な感覚だったので、今でもハッキリ覚えています。

―それから1人でも登るようにもなったんですね。

はい。フットサルの登山部は都内近郊に住むメンバーで組んでいたので、三重県に拠点を移した私には一緒に登ってくれる人がいないなぁと。そこで、まず女性1人で山に登っている人がいないか、Webで検索してみたんです。するとやっぱりたくさんいらっしゃって。それなら私もチャレンジしてみよう! と思い立ちました。

私の自宅の近くには山がいくつかあるんですが、まずはその中から標高400〜500m程度の低山に一度挑戦してみて、向いているかどうか調べようと。
その山には緩めのハイキングコースや長距離を楽しめるコースなどいろいろなルートがあるのですが、私は比較的しっかりとした登山を味わえる「健脚コース」を選びました。とても短いコースだったんですが、その山を登ったことで「これならイケる!」と思うことができて、今ではすっかりライフワークのひとつとなりました。

「誰かに認められたい」といつも思っていた

―昨今ウェアやバックパックなど、「ギア」の観点からも登山はブームになっています。小椋さんも、ギア集めに興味はありますか?

最初はあまり興味なかったのですが、山に登っているうちに「あれも欲しい、これも欲しい!」となってしまって…(笑)。

今狙っているのは、一番上に着るハードシェルですね。風を防ぐウィンドシェルではなく、冬場の登山にも使える厚手のもの。赤色のハードシェルがよくていろいろチェックしているのですが、しっくりくるものがなかなか見つけられず、かれこれ1年以上探しています。

―やっぱりどんどん欲しくなってしまうものなんですね(笑)。

あ、それとハンモック! ザックの中に入れられるとてもコンパクトな製品があって、それを買おうと思っています。寒い時期だと、休憩中に地面に座っていると、シートを敷いていてもやっぱりお尻が冷えちゃうんですよ。

そんなときにハンモックがあれば、座ったり横になったりするのはもちろん、荷物も置けますし、1つあるといろいろなシーンで便利だなぁと。3月までに絶対買うと心に決めています(笑)。

―そもそも小椋さんは、どういったところに登山の魅力を感じているのでしょうか?

それこそたくさんの魅力があると思うのですが、今の自分に一番しっくりくるのは「山は自分に寄り添ってくれる」というところ。私は仕事で精神的に追い込まれると、「もっと期待に応えなきゃ!」と気を張りがちなのですが、たとえば登山中に川の流れを見ていると、「もっと流されるように生きていいんだ」と思えるんです。

そういう意味でも、登山を始めたおかげで、肩肘張らず、自然なままで過ごせるようになりました。あと厳しい環境の中でもたくましく生きている植物の姿を見ていると、自分もしなやかでいたいな、と思ったり…。

―登山を通じて、新しい自分に出会えたと。

はい。それこそ、自分のことが好きになれましたね。それまでは、人に求められることに必死で、頑張ることで誰かに認められたいと常に思っていたんです。だから「あの仕事、うまく立ち回れたかな」といつも悩んでばかりいて、そんな自分のことが全然好きじゃなかった。
でも、山と一緒に過ごす時間が増えたことで、「ありのままの自分でいいんだな」と素直に思えるようになったんです。
本当に、山にはいつも救われています。

「食」と「犬」が幸せの源

―小椋さんのベースにはやはりバドミントンの存在があると思います。今後、バドミントンとはどのように関わっていきたいと考えていますか?

自分で解説を担当する試合はもちろんですが、それ以外も国内だけでなく、海外の試合も今でも欠かさずチェックしています。なので、今後もそういった試合はしっかりと追って選手を応援しながら、何かしらの形でバドミントンに携わる仕事はしたいと思っています。

―現在は、バドミントン教室などで全国を回っていろいろな人たちにバドミントンを教えているんですよね。

そうなんです。その中には子どもたちも多くいるのですが、彼らに教えることで私自身気づかされることも多くて、とても貴重な機会になっています。

子どもたちには、スポーツを通じて何か「気づき」を与えられると嬉しいなと思っていて。たとえば物事に挑戦していく中で、壁にぶつかることもありますよね。でも、それを乗り越えることで初めて大切なことに気づく。
バトミントンを通じて、そういうことを考えるきっかけを子どもたちに与えられたらなと思っています。

―今の小椋さんにとっての「幸せの源」を教えてください。

1つは「食」ですね。私、好きなお酒を飲みながら美味しいご飯を食べているときが最高に幸せで。自分でレシピを調べて作って、美味しいお酒と一緒にそれを食べているときが毎日の癒しの瞬間です。

あとは「犬」でしょうか。カリンという名前のトイプードルと一緒に暮らしているのですが、本当に超可愛くって…。たとえば、何かイタズラしたときに私が怒るとするじゃないですか。すると「ごめんなさい〜」といったふうに、ずっと私の後ろをついてくるんです。私がいなかったらこの世の終わり、みたいな表情をしながら。それが本当に愛おしくって…。カリンはいつも私をハッピーな気持ちにしてくれます。

―最後に、2023年はどのような1年にしたいですか?

今、通信制の短大に通いながら、保育士資格の勉強をしているんですが、今年はその時間をもっと取りたいと思っています。2022年はあまりにも忙しくて、気がついたら追い込まれながら勉強していたので…(笑)。

今年はもう少しゆとりを持ちながら、登山もしっかり楽しみつつ、学びの面でも充実した1年にしたいですね。

取材・文/毛内達大 写真/松木宏祐 スタイリング/深澤勇太 ヘア&メイク/小園ゆかり

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