静岡県牧之原市の住宅で16日深夜、40代の母親が首などを刺されて死亡した事件で、現場にいた13歳の少女が母親を刺したことを認めていることがわかった。複数の刺し傷の中には頸動脈に達しているものもあり、それが致命傷になったとみられる。
少女は14歳未満で刑事罰の対象にならない「触法少年」にあたる。関係者によれば、母娘はスマートフォンのアプリの使い方を巡って言い争いになっていたといい、身柄を保護した静岡県警が引き続き慎重に調べを進めている。
〈静岡・13歳少女が母を複数刺し殺害〉「最近はお客さんが減って大変なんだ…」母が漏らした仕事事情と少女の小さな変化「最近外見も派手になっていた」「声をかけても無視された」
集英社オンライン / 2023年1月18日 22時11分
1月16日に静岡県牧之原市で起こった13歳の娘による実母刺殺事件。犯行をおこなった少女が14歳未満の「触法少年」にあたるため、詳細な情報は一切公表されていないが、取材によって犯行の状況と殺害された母と娘の人物像が見えてきた。
スマホアプリの使い方をめぐってトラブル
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静岡県警察本部
「一部では『母親から襲ってきた』という報道もあるが、少女も気が動転し、言葉足らずの状態のようだ。スマホのアプリをめぐるトラブルで母親に激しく叱責され、母親に復讐したと思われる」(社会部記者)
近所の人によれば、母親は少女と同じ中学校を卒業後、隣町にある県立高校に進学したが中退したという。
「書道が得意で小中と真面目でおとなしい印象の子だったが、高校に入ってからグループが変わり、不登校気味になった。不良というほどではないが、他校の先輩の男子生徒たちとつるんでタバコを吸い出したり、ちょっとヤンチャするようになった。仲の良かった友達が中退したことで、彼女も高校を辞めた。それからしばらくは姿を見かけなくなったが、隣町で知り合った男性と結婚した」(中高時代の同級生)
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長女に殺害された母親(学生時代の卒業アルバムより)
しかし、ほどなく母親は実家に戻ってきた。嫁ぎ先の姑と折り合いが悪く「腹の立つことばかり言われてとにかく我慢ならなかった」と周囲にこぼしていたという。
そして少女を出産後は祖父母も一緒になって大事に育てており、その姿は近所でもたびたび目撃されていた。
数年前には地元のお祭りに母娘そろって訪れる姿も確認されており、お祭りの役員を務めていた女性はこう証言した。
「お母さんの方は夜の仕事で飲み屋さんに務めていて『最近お客さんが減って大変なのよ』と話してたけど、娘さんとも仲良さそうな様子でしたよ」
「(少女は)最近少し外見が派手になった」
少女については、今年の正月にお年玉をあげたという親戚の男性がこう話す。
「元日に家へ行って、玄関先で母親にお年玉を手渡したら『ちゃんと出てきてお礼なさい』と言われて素直に出てきて『ありがとうございます』と言ってくれたよ。中学までは徒歩で通えないから、おばあちゃんが入学祝いに自転車を買ってあげてね。そのときもたいそう喜んでいた」
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犯行現場は今も立入禁止テープが張られている
だが、長女については、こんなことを言う人もいた。
「小学校時代から身なりが小ぎれいで、母親が服装にとても気を遣ってくれてるんだなって思ってました。小学生の時は友達が家に遊びに来ているのをちょくちょく見かけましたし、楽しそうに遊んでましたけどね。中学からは自転車通学なのですが、通学時にもきちんとヘルメットをかぶって登校していました。
ただ、あいさつしても絶対無視するんだよね。一回も返してもらったことがない。声をかけているのにこちらを向くこともなかったし、まるで声をかけられてないみたいだった」
少女の同級生の保護者も「最近少し外見が派手になった」と証言する。事件後、祖母と連絡をとったある親族は少女の凶行に驚き肩を落とした。
「昨日おばあちゃん(祖母)に電話をしたけど、『今は家にいられない状態だと言っていました。心配かけて申し訳ない』と謝っていたけど、なんでこんなことになっちゃったのか……」
シングルマザーと13歳の少女の間に、はたして何があったのか。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
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