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話題の“寝返り姫” 今井瑠々氏を電話で直撃!「自民入りの真意」「求婚報道」「政治資金不適切支出」全部聞いた。SixTONESを聞くのが心の支え? すっかりアイドル気取りも後ろ盾・古屋氏の「推し」は別候補

集英社オンライン / 2023年1月27日 7時1分

立憲民主党の「期待の星」として、岐阜5区で次期衆院選に向けて活動していたにもかかわらず、突然の自民党への「寝返り」で物議をかもした今井瑠々氏。さっそく地元の自民県議とともに活動するなど、県議選に向けて「再始動」を印象づけている。だが自民でも「期待の星」とはなかなかいかないようで……。

「アイドル」的動画を投稿も、古屋氏「俺たちが推すのは…」

「今井るる 再始動!!」――。

1月23日、「Instagram」の今井氏のアカウントに華々しく投稿された動画にはそんな字幕が踊っていた。
動画内容は韓国の動画クリエーターによるポップな音楽に合わせて、今井氏が美容院でそれまでのセミロングから一転、ショートヘアにイメチェンし、カメラの前でほほえむ姿が映し出されるというもの。


「自分が注目されて、アイドルにでもなった気分なんでしょうか。これまで支援してくれた人たちは置いてきぼり。このタイミングでのんきな動画を出して、痛々しいですね」(自民県連関係者)

一方、政治活動の方はというと、
「今井氏の地元・多治見市で、市長選に出馬する自民県議とともに『市政を語る会』に出席し、あいさつしていました。県議だけでは集められないくらいの人が集まったのは、『瑠々ファン』たちがいたからでしょう」(同)

ただ、今井氏を自民に引き入れたとされる、岐阜5区の古屋圭司衆院議員の最近の口癖は「俺たちが推すのは、瑠々じゃない」。

自民推薦の今井氏と、自民公認の新人男性、野党系新人の計3人で定数2を争う県議選多治見選挙区では、今井氏ではなく公認の男性の支援に全力を挙げる考えだ。

古屋氏は世襲をもくろみ長男を援護するために今井氏を取り込んだが…(facebookより)

「もし、もともと決まっていた公認の男性が落ち、後から推薦が決まった今井氏が当選するようなことがあれば、古屋氏の求心力はガタ落ち。だから、古屋氏は、公認候補の勝利に向けて必死なのです」(地元紙記者)

今井氏を直撃! “求婚”報道は「事実ではない」

自民への“寝返り”後、今井氏の置かれた状況は厳しい。既婚者にもかかわらず「求婚」したといったスキャンダルも飛び出し、「カリスマ美容師にカットしてもらって喜んでいる場合ではない」(自民関係者)との冷ややかな声も飛ぶが、当の今井氏はどう考えているか、電話で話を聞いた。

――自民県議と一緒の会合であいさつするなど、自民系候補として活動を始めました。有権者には、自民入りの理由をどう説明していますか。

東濃地域をずっと歩き回ってきて、地元の声をしっかり政策に反映したいと強く思うようになりました。野党としてこれまで、声を上げることを大事にして衆院選を戦ってきましたが、それだけでは予算、政策の具体的な実現が難しいと感じ、市長や市議と連携するためにも自民の推薦を、と考えています。市長、市議とともに自民との連携という形で、多治見市を活性化させていきたい、発展させていきたい。そんなふうに話しています。

自民党岐阜県連での会見に出席

――有権者からの反応をどう受け止めていますか。

もちろん、立憲で国会議員をめざしてほしかったという声もあるので、そこに対しては真摯におわびしています。「自分の信じる道を行ってください」と言ってくださる方とか、引き続き応援するということで、「今回はいろんなことがあったと思うけど、しっかり結果で示してくださいね」という声がありました。

――週刊文春で、既婚者でありながら古屋氏の長男に「求婚」したと報道されました。

書かれていることは全く記憶にないことですし、事実ではないです。

――気功や催眠療法を取り入れたセミナーに、政治資金で参加したことについては、どう説明しますか。

やましいことがあれば、政治資金収支報告書に載せることはないと思っています。精神疾患を抱えている方の治療法、メンタルトレーニングを勉強したいということで行きました。

――セミナーは、自身の政治活動や訴える政策に活かされましたか。

残念ながら現職ではないので、具体的な政策で反映されたというよりは、精神疾患をもっている方の訪問看護のステーションやケア施設を実際に訪問したときに、そういった(セミナーで学んだ)事例を話しました。どうしたら解決できるかとか、現場はどのようなニーズがあるのかな、というところで参考にしました。

落選後の支えは、ジャニーズのあのグループ

――Instagramで、ヘアカットの動画を投稿していました。

Instagramは、地元の若い女性とつながっているので、今後も政治に関心をもってほしいとか、いろんな形で発信することで身近に感じてほしい、私の新たな挑戦を伝えていきたい、という気持ちです。

――これまで「小さな一歩が未来を変える」と訴え、20代の女性候補として注目も浴びてきました。今回の自民入りで、若い有権者の反応はどう感じていますか。

今週から街頭に立ち始めましたが、「応援します」「一緒に写真を撮っていいですか」と声をかけていただいたり、「同世代です」と足を止めて演説を聞いてくださることもありました。握手を求めてくださる方や、若い世代からの反響をいただいているので、まだまだいたらないところが多いんですけど、未来のこの地域を変えていく同じ若者として、一緒に頑張っていきたいなと思っています。

――ちなみに、政治活動を離れて、26歳の今井瑠々さんという一人の人間としての趣味や楽しみは?

ジャニーズの「SixTONES」というアイドルがすごく好きです。本当に辛い時、前回の(落選した)衆院選後、気持ちを強くもつためにも、曲を聴いたりして、心の支えになっています。

ジャニーズ事務所

自民への寝返り後、思わぬ逆風にさらされる今井氏だが、これからも「SixTONES」に癒されながら、我が道を行くのだろうか。

「すいませーん、もう次の予定があるので! もっと対応させていただきたかったんですけど!」と明るい声で電話を切る今井氏は、さながら多忙を極めるアイドルのようだった。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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