負債は約400億円…老舗ブランド『ギブソン』倒産危機で「ギターはもう終わっちゃったのかも?」 

週プレNEWS / 2018年3月6日 11時0分

テネシー州ナッシュヴィルに本社を構えるギブソン。「ミュージックシティ」の名に恥じぬ存在であってほしい。

先月、日本に衝撃的なニュースが舞い込んできた。

数々の伝説的ギタリストが愛用してきたことで知られるギブソンが消滅するかもしれない…!?

* * *

このほど、アメリカで倒産の危機が報じられたギブソンは、1902年創業の老舗楽器メーカーだ。アコースティックギターや「レスポール」モデルをはじめ、音楽史に残る傑作を多く送り出してきた。

伝えられるところによると、ギブソンは約400億円もの負債を抱えており、今年7月23日に返済期限を迎えるという。この巨額の約束手形を処理できなければ不渡りが出るわけで、まさに危機的状況だ。

日本ではB’zの松本孝弘や斉藤和義、奥田民生といった人気アーティストが愛用していることでよく知られている。アジア圏の大きな市場であるだけに国内への影響も気になるところだ。

都内の某有名楽器店の販売員は、次のように語る。

「実は、今回の件はさほど驚くようなことではありません。というのも、これまでギブソン側から声明こそなかったものの、業界内では数年前から『本国の経営状況が怪しい』と噂されていましたから」

実際、昨年12月には東京のショールームが閉鎖されるなど、兆候はあったという。

「そして現在、日本の小売店にはギブソンの新作はほとんど入荷していません。ギブソンと小売り各社の条件が折り合わず、昨年、ついに1社を残してすべて契約が破談してしまったんです」

これはライバルメーカーのフェンダーが、日本の小売店と良好な関係を育んできたこととは対照的といえる。

また2015年以降、ロボットチューナーを搭載したレスポール・スタンダードが登場したことも、売り上げの低下に拍車をかけたという。

「老舗ブランドと新技術の相性がまったく合わなかったんです。おまけにチューニングの精度も曖昧(あいまい)で、手で回そうとするとモーターの歯車がギシギシとこすれ合う音が出ることもあり、不評でした」

それでもギブソンは、古くからギター界に君臨してきた老舗だ。小売店から多少の恨みつらみは買いつつも、一般の音楽ファンにとってみれば、やはり残念なニュースである。

「これでひとつの時代が終わるんだな、と。クラプトンが昨年、『ギターはもう終わっちゃったのかもね』と言ったことを象徴するようなニュースですね」(30代男性・ライブハウス経営)

◆『週刊プレイボーイ』12号(3月5日発売)「ギブソン倒産危機に音楽ファンが悲鳴!!」では、シーナ&ロケッツの鮎川 誠がレスポール愛を語る! そちらもお読みください!

(文/友清 哲 写真/アフロ)

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