韓国・台湾メーカーのスマホが“日本仕様”にこだわり始めた理由

週プレNEWS / 2012年5月22日 10時0分

台湾・韓国メーカー発のスマホがAndroid市場を席巻している。韓国・サムスンの最新機種「GALAXY S III SC-06D」は、すでに予約台数が世界で900万台を突破したと韓国の経済紙が報じた。現在、同社は米アップルを抜き、世界一のシェアを持つスマホメーカーになったという。

日本でも先日、「GALAXY S III」がドコモの夏モデルとして発表されたが、仕様は海外版と若干異なる。ワンセグのほか、おサイフケータイを搭載するなど、日本向けの機能が充実しているのだ。これはほかの韓国メーカーでも同様だ。

韓国・LGの「Optimus Vu」もドコモ夏モデルだが、もともとは世界統一モデルとして開発されたもの。しかし、日本仕様だけはおサイフ、ワンセグ、赤外線に加え、防水機能まで搭載した、いわゆる“全部入り”。その上、スマホ向け放送局NOTTVまで視聴できる。

さらに、5月末にKDDI(au)から発売予定の台湾・HTCの「HTC J」も、おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信といった日本市場特有の機能を盛り込み話題となっている。

世界的に人気となっている韓国・台湾メーカーのAndroidスマホだが、どうして日本市場に特化した機能を持たせているのか。携帯電話ライターの佐野正弘氏によると、そこには日本のAndroidユーザー特有の傾向があるという。

「日本の携帯電話は独自の発展を遂げてきていて、全部入りが当たり前。だから、スマホでもそうした機能を引き続き使えないと、選ぶ側は不便に感じて『だったら、いらない』となる」

こうした傾向は、ガラケーから初めてスマホに乗り換えるユーザーほど強いとか。

「確かにこのところの台湾、韓国メーカーのスマホの機能充実には目覚ましいものがあります。でも、それでようやく日本のユーザーがスマホを選ぶ際、国産メーカーと肩を並べる選択肢のひとつになった、という段階なのです」(佐野氏)

国産メーカーがスマホも全部入りで展開してくるなか、これまでの台湾、韓国メーカーはグローバルモデルをそのまま日本に持ち込んでいたため、なかなかユーザーに受け入れられなかった。しかし、ここへきて日本独自の市場性を理解し、必要最低条件を満たすスマホを投入してきた、ということのようだ。

(週刊プレイボーイ23号「使えるアジアンスマホがiPhoneを駆逐する!?」より)



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