プチバン、プチ家電にプチ旅行。最近、よく耳にする“プチ”商品って何だ?

週プレNEWS / 2012年6月20日 15時0分

アンケートによると、この夏のボーナスでは75%の人が「不要な出費を抑え、必要十分な要素を確保した商品やサービスを購入する」と堅実な回答

待望のボーナスが支給され、サイフのヒモがゆるくなっている今日この頃。それでもやっぱり大事なお金だけに、買い物は慎重に行ないたいものだ。

そんな消費者マインドを反映しているのが、最近よく耳にする“プチ”という言葉。以前から「ちょっとした」というニュアンスで、マイプチブーム、プチ整形などで使われてきたが、最近ではプチ家電、プチ旅、プチプラコスメ、プチギフトなど、商品やサービスの頭につくことが多くなった。

この「プチ商品」、分かりやすく言うと、必要な機能やサイズに圧縮する分、価格が手軽になる“コストパフォーマンスの高い”商品やサービスのこと。つまり、プチ=高コスパというわけだ。この“プチ”ブームの背景を、消費生活アドバイザーの和田由貴(ゆうき)さんは「賢い消費者が増えたことにある」と指摘する。

「バブル期以降、ハイスペックを重視したり、身の丈に合わないほどのものが支持されるという傾向がありました。その後、消費者マインドが悪化すると、安かろう悪かろうの品が台頭してくるという対極の方向へ流れて行ったわけですが、現在はそれらを踏まえ、質は高品位志向、サイズや価格は生活に相応な『必要十分なもの』を選択するという消費行動に変化しています」(和田さん)

この消費行動は、アンケートにもはっきり表れている。マーケティング・リサーチの株式会社アイシェアが、20~60代の男女1204名に「コスパの定義と消費者評価」というアンケートを実施したところ、「商品やサービスを購入する際、コストパフォーマンスを意識するか」という問いに対し、「強く意識する」(32.6%)、「まあまあ意識する」(61.6%)と、実に94%以上の人が「意識する」と答えている。

そしてこの傾向は、商品の購入額が高くなるほど強くなり、住宅(賃貸を除く)や自動車、パソコン、家電などの高額商品を購入する際には、「強く意識する」という回答が大半を占めた。

おそらく、今回のボーナスでクルマやパソコン、家電などの購入を考えている人も多いはず。思い切って一番高いグレードにしようと思っても、やっぱり最終的な決め手は、価格が安く、それでいて最低限の機能を備えていること。つまり、プチであるかどうかだ。

最近は、クルマや住宅、家電などにも高コスパを求める消費者が増えてきており、クルマのプチバンやコンパクトマンション、プチ食洗機やプチドラムといったプチ家電など「プチ化」のブームの波が来ていると、前出の和田さんはいう。

「最近、クルマではミニバンよりも小さいけれど、同等の機能を持つコンパクトカーのプチバンが話題で、使い勝手や機能はそのままの高コスパ商品であるとして注目を集めています。今後は、トヨタやホンダなど各メーカーからプチバンを続々と投入する予定という情報もあり、今年ブレイクする兆しを見せています」(前出・和田さん)

ステップワゴンやセレナといったミニバンでは大きすぎるし、ヴィッツやフィットといったコンパクトカーよりもう少し広い室内のクルマがほしい。そんな人のニーズに応えたクルマが、ソリオやN BOXといったプチバンだったというわけだ。

オトコの買い物に“プチ”とはちょっと気恥ずかしい気もするが、言い換えれば、見栄よりも実用性。プチ商品は、今後さまざまなジャンルで増えていきそうだ。

(取材・文/週プレNEWS編集部)



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