野田か、小沢か。揺れる民主党議員の判断材料は「次の選挙での生き残り」

週プレNEWS / 2012年6月25日 0時30分

分裂の危機を迎えている民主党。小沢派の最大の武器は、小沢一郎が持つ“選挙力”だ

6月26日に迫った消費税増税法案の採決を巡り、自民党の茂木敏充政調会長は24日午前のフジテレビ番組で、「離党する方が出て、衆院で(与党の)過半数割れに近い状態になると、いくらでも解散戦略を描ける」と述べ、民主党の小沢一郎元代表と連携して内閣不信任決議案を可決する選択肢があることを示唆した。

その際に大きな焦点となるのが、造反する小沢グループの人数が民主党の衆議院における単独過半数を割り込ませる54人を超えるかどうか。これまで小沢氏は、造反からの新党結成も視野に入れた発言を行なっており、過半数割れは現実味を帯びてきている。

はたして民主党の内部はどうなっているのか。中間派で、消費税増税法案に賛成するか反対するか決めきれていないという民主党の若手議員、A氏に匿名を条件に話を聞いた。

「私は執行部(輿石氏)からも小沢さん側からも説得工作を受けています。どっちにつくべきかの判断材料は、消費税増税法案に賛成か反対かではない。新党をつくって早く選挙に持ち込みたい小沢さん側と、可能な限り選挙を先に延ばしたい輿石さん側のどちらにつくかという判断です」

判断材料は消費税増税の是非ではなく、あくまで次の選挙ということ。つまり、選挙に自信がない議員ほど党内に残るということか。

「いいえ、カネです。小沢さんは莫大なカネを持っている。結局はそれがあの人の“底知れぬチカラ”の源です。造反して離党しても選挙資金を出すと言っている。一方、党のカネを自由にできるのが幹事長という立場。つまり、輿石さんが各候補者に渡す選挙資金額を決められる」

とはいえ、執行部は解散総選挙に挑む覚悟を決めているというわけではないそうだ。

「野田さんは意外と早期解散に前向きだと感じます。消費税増税法案さえ可決してしまえば、いつ解散してもおかしくない。でも、選挙のときに最も権力が強大になる幹事長が最も選挙に消極的だってところがややこしいんです」

執行部の態度がはっきりしないために、選挙に自信がない議員ほど党内に残るべきか、小沢グループに合流すべきか決めきれていないという。

「選挙に自信がない小沢グループの一部と中間派は、輿石さん側について選挙を先延ばしするべきか、増税に反対して勝負するべきか、悩んでいると思いますよ」

しかし、民主党議員の悩みには「国民のためにどちらの選択がベストか」といった判断は含まれていない。あくまでも、次の選挙で落選しないための生き残りが、彼らの最優先事項のようだ。

(取材/菅沼 慶、写真/村上庄吾)

■週刊プレイボーイ28号「野田よ、さっさと輿石幹事長のクビを斬れ!!」より



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