党内でも非公開。民主党「議席数予想」調査の“挽回不可能”な数字

週プレNEWS / 2012年6月26日 15時0分

党内の大反対を押し切り、消費増税へとひた走る民主党・野田政権。6月19日夜、200人余りの衆参国会議員が参加した党政策調査会合同会議では、自公案をほぼ丸のみしてでも法案を成立させようとする野田政権の手法に、ついにはこんな批判も。

「乱暴すぎる。執行部による独裁だ!」(森ゆうこ参議院議員)

全国紙の政治部記者が言う。

「修正協議で消費増税に同意することで野田首相に貸しをつくった自民、公明の両党は早期の解散・総選挙を強く要求することになるでしょう。一方、民主党内は野田執行部と増税に反対する小沢グループや中間派との対立が激化してしまった。小沢グループを中心に54人以上が採決で造反すれば、民主党は衆議院で過半数を割ることになり、野田首相はやはり解散・総選挙に突き進むしかありません。つまり、どちらにしても永田町には解散風が吹き荒れることになるというわけです」

だが、この事態を苦々しげに眺めている人がいる。民主党の輿石東(こしいしあずま)幹事長だ。輿石幹事長の持論は「解散・総選挙はできるだけ先延ばしにする。民主党分裂は絶対に回避する」(前出・政治部記者)というものだ。

理由はカンタン。いま選挙をすれば民主党は消えてなくなると、幹事長は確信しているからだ。その根拠を、民主党のある国会議員(衆院・北関東ブロック選出)がこう明かす。

「実は輿石幹事長がひた隠しにしている選挙区の情勢調査がある。調査時期は5月の連休明け。その結果があまりにも衝撃的だったので、幹事長の判断で封印されることになったと聞いています」

民主党は昨年12月と今年3月に幹事長室が中心となって選挙調査を行なっている。昨年12月の調査では1年生議員が70人落選するが、それでも200議席(改選数480議席中)は確保できるという楽観的なものだった。

ところが、今年3月の調査では一変。1年生議員の7割が落選、当選7回以上のベテラン議員も5割が劣勢という厳しい結果となった。前出の民主党議員が続ける。

「連休明けに判明した調査はさらに悲惨で、民主党の獲得議席はよくて110議席、へたをすると80議席を割りかねないというもの。輿石幹事長がお蔵入りを決心した気持ちはよくわかります。ただ、議員らの要求もあり、ブロック別の調査結果だけは当該議員に非公式に伝えられることになりました」

この議員によると、北関東ブロック32小選挙区のうち、民主リードは茨城1区(福島のぶゆき氏)、埼玉5区(枝野幸男経済産業相)など、わずかに4つだけ。

「ほかのブロックも似たり寄ったりの結果だそうです。特に深刻なのが大阪で、当選5回の樽床(たるとこ)伸二幹事長代行(大阪12区)でさえ維新の会に10ポイント以上離され、落選確実の状況です」(前出・民主党議員)

まさに民主党壊滅の大ピンチだ。それにしても、野田首相は何を考えているのか? いくら消費増税をやり遂げても、民主党が消滅したら元も子もないのでは? この疑問に政治評論家の浅川博忠氏が答える。

「野田さんは民主党がなくなっても仕方ないと、クールに計算しているフシがあります。次の衆院選で民主はボロ負けし、自民党が比較第一党になるでしょう。しかし、小沢グループを追い出し、残った増税賛成派だけで自公と連立を組み、政権の座にとどまるというのが野田さんのシナリオ。今年の10月下旬か11月上旬には解散に踏み切るでしょう」

選挙調査を封印してまで解散・総選挙を先延ばしにしようとした輿石幹事長の努力はムダだった?



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