ドログバほか大物選手が続々移籍? 今、世界のサッカーは中国を中心に回っている

週プレNEWS / 2012年7月11日 19時0分

今、中国のサッカー界が世界中の注目を集めている。6月20日、今季のチャンピオンズリーグを制したチェルシー(イングランド)のエース、ドログバがスーパーリーグ(中国1部リーグ)の上海申花へ移籍することが決定。その推定年俸は、なんとチェルシー在籍時の倍近い1200万ユーロ(約12億円)だ。

この上海申花には、すでに元フランス代表のアネルカが所属。ドログバ獲得に先立って、指揮官には元アルゼンチン代表監督のバティスタを招聘(しょうへい)している。さらにそのルートを使い、今度はコロンビア代表モレノ(ラシン)を獲得、リケルメ(ボカ・ジュニアーズ)にも触手を伸ばしているという。

大物選手獲得の動きは上海申花だけではない。広州恒大には5月、イタリアを2006年W杯優勝に導いたリッピ監督が就任。ドルトムントで香川真司の同僚だったバリオスが加入したほか、今後の獲得候補にカカ(レアル・マドリード)らの名前が挙がっている。

一方、同じ広州のライバル、広州富力はロナウジーニョに年俸20億円のオファーを出したといわれるが、これは失敗に終わった。

それ以外のチームからも、モハメド・ジダン(マインツ、エジプト代表)、デルピエロ(ユベントス、元イタリア代表)とさまざまな名前が浮かんでおり、欧州の移籍市場が本格化する今後、さらにその数は増えそうだ。

経済危機に瀕している欧州に対し、中国は急速な経済発展の真っ只中。この多額のチャイナマネーを背景に、世界中のリーグから大物選手・監督を獲得しているというわけだ。

だが、このチャイナマネーが向かうのは選手の獲得だけではない。

今シーズンの前半、アトレティコ・マドリードやチャンピオンズリーグに出場したバレンシア、ビジャレアルのユニフォームの胸にはスポンサー名が入っていなかった。年間約300万ユーロとされるスポンサーが現れなかったのだ。今年に入ってようやく新スポンサーが発表されたが、名乗りを上げたのはいずれも中国企業。ユニフォームのサプライヤーも、エスパニョール、セビージャ、セルタと、続々と中国メーカーに移っている。

さらには新シーズンの到来を告げるスーパーカップ(前年のリーグ王者とカップ戦王者が対戦)も中国に売られてしまった。今後7シーズンのうち5回を中国で開催する権利を4000万ユーロで売却したのだ。今年8月のクラシコ(バルセロナ対レアル・マドリード)は地元で開催されるが、その後のシーズンからスペインサッカーは中国で幕を開けることになる。

「さすがにバルセロナやレアルは中国開催に反対していますが、ほかのチームはあきらめています。むしろ矛先はテレビ放映権などで恵まれている“2強”に向かっており、中国に対しては『お金を出してくれるだけありがたい』というのが本音でしょう」(地元記者)

世界のサッカー地図は、チャイナマネーによって塗り変えられつつある。

(取材/山本孔一)



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