20代・30代のデモ参加者100人に聞くデモの意味『声を上げることに意味がある』

週プレNEWS / 2012年8月6日 17時0分

デモで原発は即時廃炉にできると思っているのか? 反原発デモに参加している人たちに聞いた

毎週金曜日の首相官邸前デモは、野田総理が大飯原発再稼働を表明するや参加人数が爆発的に増え、その後も毎週数千から数万の人が集まり続けている。「デモじゃ何も変わらない」という考え方が根強いなかで、人はなぜ毎週のように首相官邸前や、休日に開かれる大規模な集会に出かけるのか。そして、そこになんの意味を見いだすのか。

本誌は、脱原発デモに参加する20代・30代の男女100人に話を聞いた。取材したのは7月27日、金曜日の首相官邸前のデモと、28日の東京・中野のデモ、そして、デモ主催者が「過去最大規模になる」と事前に語っていた29日の脱原発国会大包囲デモだ。

「あなたが願う、原発のあり方は?」という質問には、「即時廃炉」と「段階的にすべて廃炉」が合わせて76人という結果に。約8割の人が、原発のない社会を望んでいる。質問に対しすぐに答えを出す人、う~んと考え込んでから話す人がほぼ半々だったが、その口ぶりは一様にアツかった。中野のデモでは、質問自体に不快感を示す人も……。

「そんなの全原発の即時廃炉に決まってるだろ。じゃなきゃ、みんなで叫んでることになんの意味があるんだよ。ここに来てる人たちは、みんな本気で原発が止まる、なくなると信じているんだよ。本気も本気。あんまりちゃかしたこと書くと怒るぞ!」(MJ・36歳・飲食店経営)

また、「デモによって原発は本当に止まる?」という質問には、「止まる!」と断定する声が主かと思いきや、懐疑的な意見も。

「デモに世論をつくる力があるか見てみたくて来たけど、首相官邸前でやる意味はないと思いました。メディア的にはニュースバリューはあるだろうし、わかりやすい世論をつくってさらに人は増えると思う。だけど、それでは原発を止めることはできない。実際に止めるのは政治家。だから、デモじゃなくて、選挙とかほかの方向があるはず」(ノダ・22歳・大学生)

だが、全体の3分の1を超える36人の参加者は、「声を上げることに意味がある」という答えを選んでいた。

「デモだけじゃ止まらないとは思う。そんなキレイごとは通用しないのもわかる。でも、いずれは政策決定をする人に何か影響を与えるんじゃないかと思う。それに、今まで何があっても行動せずに政府からなめられっぱなしの国民だったから、今回はやってやろうって」(アイ・36歳・主婦)

彼女を含め、特に女性からは「デモがすぐに効果を出すとは思えない。声を上げ続けることが、今は何より大事」という冷静な声が多かった。

何もなければ交わるはずのない多くの人が、自分の意見を懐に抱えて数万人単位で声を上げる。そのことに対する賛否は別としても、このうねりは間違いなく2012年という時代を表している。

(取材/頓所直人、興山英雄 撮影/井上太郎)

■週刊プレイボーイ34・35超特大合併号「デモは原発を止めるのか? 日本の未来を変えるのか? 君は本気でそう信じてる?」より





【関連ニュース】

週プレNEWS

トピックスRSS

ランキング