0円出品多数! 個人売買ネットサービス「クラシファイドサイト」とは?

週プレNEWS / 2012年8月15日 17時0分

0円の商品が多数並ぶ、個人売買向けのネットサービスがある。それが、“クラシファイドサイト”だ。

“クラシファイドサイト”とは、個人広告を集めて掲載するサイトのこと。日本以外の先進国にはほぼ例外なく巨大なクラシファイドサイトがあって人気を博しており、アメリカの『Craigslist』には月間6000万人のユーザーがいるという。

日本でも、去年11月から正式にスタートした日本初の本格的クラシファイドサイト『ジモティー』がある。サイトをのぞくと家具や家電などの商品が並んでいるが、驚くべきはその3割ほどに0円の値がついていること。いったいどういうことなのか?

「先日は島根の方から、土地300坪が0円という出品がありました。やはり0円のものは、引っ越しなどで処分したいという方が利用されるケースが多いようです。ものを処分するにもお金がかかる時代ですから。まだ始めて8ヵ月ほどですが、利用者は月間で20万人ほどです」(『ジモティー』代表の加藤貴博氏)

『ジモティー』の仕組みは、ネットオークションに比べるとはるかにシンプル。会員になるにはメールアドレスを登録するだけ。出品したい人はタイトルと本文、価格を入力したらほぼ終わり。取引方法や決済方法も、売り手と買い手が相談して決める。エリア別になっているため、直接会って受け渡しをすることが多いのも特徴だ。

クラシファイドサイトの達人として、ミュージシャンの永田ジョージ氏に実際に『ジモティー』を利用した感想を聞いてみた。永田氏はアメリカ留学中に『Craigslist』を知り、電子ピアノやサーフボード、スケートボードを格安で手に入れたことがあるという。

「今回、売る側として『ジモティー』を利用したのは引っ越しをしたからです。すべての出品に対してすぐに問い合わせが来ました。最初に買ってくれたのはアメフトのコーチもやっているという会社員の人で、イケアの椅子でした。当日は会社のトラックを借りてやって来て、『こんなものもあるけど、どうですか?』と聞いたら、捨てるつもりだったスピーカーなど8点も買ってくれました」

結局、引っ越し代がチャラになったという永田氏だが、喜びは別のところにもあるのだという。

「車がない女性のところには僕がテーブルなどを運んでいきました。『ガソリン代をちょっと上乗せしてくれるとうれしいです』と伝えると、ほかにも車に積んでいた棚などを買ってくれ、3000円上乗せしてくれた上、ジュースをくれて、帰り際に『音楽も頑張ってください』と言われました。あのテーブルはあのお母さんが使ってくれているんだと思うと、ものに命が宿って引き継がれていくような喜びがあるんです」

『ジモティー』の加藤氏もこう語る。

「海外の僕らの先輩にあたるサイトの人に聞いても、不況になればなるほど、税金が高くなればなるほど、個人売買の利用量は増えます。でも個人売買には実利的なメリットのほかにもうひとつ、心情的なメリットがあるんです。ユーザーからは『自分がいらなくなったものを喜んで使ってくれる人がいてうれしい』という声は多い。20代、30代の女性がわれわれのメインユーザーですが、彼女たちにはものが余っていてそれを出品するからです。逆に20代の男性は欲しいものを探していることが多い。格安で手に入る可能性は高いし、譲ってもらうことで同じ街に知り合いが増えることになるかもしれません」

キミもクラシファイドサイトを上手に使いこなして、懐も心もほっこりと温かくなってみてはいかがだろうか。

(取材/梶野佐智子)



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