セルジオ越後の一蹴両断! 第273回「指導者としてのジーコは全然スーパーじゃないから気にしなくていい」

週プレNEWS / 2012年9月11日 15時0分

ジーコは怖くない! イラクに勝てばブラジルW杯出場はほぼ決まりだ!

勝てばブラジルW杯出場はほぼ決まりだね。11日にW杯アジア最終予選のイラク戦(埼玉)が行なわれる。

この最終予選、日本はここまで3戦して2勝1分け。負けなしでグループ首位に立っている。アウェー戦をまだ3試合残しているとはいえ、今回のイラク戦をモノにすれば、2位以内での突破は堅い。

その状況で10月のヨーロッパ遠征(vsフランス、vsブラジル)を迎えられれば、W杯本番を意識した有意義な強化ができる。逆に、もしイラクに負けるようなら、「アジアレベルで苦戦しているのに、世界のトップと試合をしている場合か」と突っ込まれてしまう。だから、イラクに勝って一気に決めてしまいたいね。

イラクはここまで2戦2引き分けと振るわないけど、同じB組の中東勢(ほかにヨルダン、オマーン)の中では一番力のあるチーム。アウェーとなる今回の日本戦はしっかり守りを固めて、ワントップのマフムードの決定力を生かした鋭いカウンターを仕掛けてくるだろう。

ただ、地力は日本が上。必要以上に怖がることはない。また、よくイラクのジーコ監督は日本の弱点を知り尽くしているとかいうけど、選手ではなく、指導者としての彼は全然スーパーじゃないから気にしなくていい。

日本代表についていえば、なんといっても注目はマンチェスター・Uに移籍した香川。彼がどんなプレーを見せるか。これまでザッケローニ監督は本田をトップ下のファーストチョイスにして、香川を左サイドで起用してきた。ところが、左サイドでの香川は本来のパフォーマンスをまるで発揮できていない。窮屈そうにしている。マンUでもトップ下で使われているわけだし、僕は代表でも香川をトップ下で試すべきだと思うけど、ザッケローニ監督はどう考えているのかな。

香川の起用法に限らず、ザッケローニ監督の采配には疑問が多い。いつも同じスタメンで戦い、新戦力を呼んでも使わない。所属クラブで結果を残している選手を招集しない。手堅いといえば聞こえはいいけど、ここにきてチームづくりは明らかに停滞している。イラク戦に限らず、今後に向けての大きな不安材料だね。

実際、メンバー固定の弊害は各ポジションに出始めている。例えばボランチ。遠藤、長谷部の安定感は確かに魅力だよ。僕が監督でも使い続けたくなるだろう。でも、遠藤はもう32歳。所属するG大阪もJリーグで残留争いをしている。長谷部も、所属するヴォルフスブルクで試合に出ていない。このふたりがコンディションや調子を崩したら、誰が代役を務めるのか。ドイツで頑張っている細貝を先発で試すとか、本田をトップ下からボランチに下げるとか、やり方はいくらでもあるはずなのに、ザッケローニはこれまでほとんど手を打っていない。

吉田と今野をメインに使い続けているセンターバックも同じ。イラク戦はその今野と、6月のオーストラリア戦に出場した栗原が出場停止。これまで吉田とあまりコンビを組んだことのない伊野波か水本が出る。これが例えばW杯本番だったら大変なことだよ。

目先の勝利はもちろん大事だけど、決して追い込まれた状況にあるわけじゃないし、ザッケローニ監督にはもう少し先を見据えた采配を期待したいね。

(構成/渡辺達也)



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