風雲急を告げる日本の領土問題で軍事衝突の危険性が最も高いのは尖閣だ

週プレNEWS / 2012年9月14日 17時0分

北方領土、竹島、尖閣諸島……風雲急を告げる日本の領土問題を解決する策はあるのだろうか。

まずは、野田首相が8日にプーチン大統領と会談し、12月をめどに訪露することで合意したロシアとの北方領土問題。

「北方領土に関しては、プーチンさんが交渉に応じる姿勢を見せている今のうちに、どんどん話し合いを続けることに尽きる。まだまだ十分に希望はあります」(外務省官僚S氏)

プーチン大統領は9日、APEC首脳会議の閉幕を受けた会見で、対日関係について「過去から引き継がれた全ての問題を解決したい」と述べるなど、北方領土問題の決着に改めて意欲を示している。粘り強く交渉を続けることが大事だ。

今も日韓で火花が飛び交う竹島については、前衆議院議員の西村眞悟氏がこう語る。

「竹島に関しては、より強い態度が必要です。最低でも洋上にイージス艦、上空にF-15戦闘機を展開する。そこまでやって初めて、韓国が国際司法裁判所への提訴に応じる可能性が出てくるのです」

また、前出の外務省官僚S氏は、解決のためには両国の歴史を認識することが重要だと主張する。

「日本人はもう少し韓国側の感情を知るべきです。韓国にとって竹島問題は国益というより歴史問題なのです。日本の立場は1905年に竹島は島根県に編入したというものですが、それが号砲となって1910年の日韓併合に続く歴史があるので、韓国としては竹島と日韓併合はセットで考えられているのです。だから感情的になる。そこらへんを理解して対応していくべきです」

そして、14日朝にも中国の海洋監視船6隻が周辺の日本領海に侵入し騒ぎとなった尖閣諸島に関しては、将来の軍事衝突を危ぶむ声が上がっている。

「尖閣諸島の場合、中国が領有権を主張したきっかけは完全に資源のため。ですが今は中国国民が盛り上がりすぎ、中国共産党も引っ込みがつかなくなってしまった。日本が実効支配していますが、最も軍事衝突に近い状態にあるのが尖閣だと思います」(S氏)

「尖閣には警察官を常駐させ、中国船が来てもすぐに応援部隊が駆けつけられるようにヘリポートを設置し、大型船が接岸できる設備も造るべき。さらに米軍と合同でオスプレイの飛行訓練を尖閣海域で行ない、自衛隊の編成も尖閣重視にシフトすべきです。今のまま放置すれば、中国とは軍事衝突に発展する危険性が高い」(西村氏)

東京都議会議員で、「尖閣議連」(正式名『尖閣諸島を守る為に行動する議員連盟』)の会長でもある野田数(のだかずさ)氏は、日本の領土政策についてこう嘆く。

「民主党政権がダメだということは多くの国民が感じているでしょうが、自民党もダメです。自民党の実態は“偽装保守”なので、もし次の総選挙で政権を獲っても領土問題は絶対に好転しません。第3極が大躍進するか、正統な保守勢力が結集する形の政界再編が起きないと前進はあり得ませんよ」

やはり、一刻も早く解散総選挙を行なうことが、日本にとって最も国益にかなう道なのかもしれない。

(取材・文/菅沼 慶)



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