グダグダ討論会で露呈した『日本維新の会』の“薄っぺらさ”

週プレNEWS / 2012年9月15日 11時0分

既存政党から7人の国会議員がくら替えし、9月12日に遂に旗揚げされた「日本維新の会」。自民、民主の総裁選を前に、次期選挙のキャスティングボードを握る最重要政党として注目されている。

そんな維新の会が去る9日、くら替えすることになる7人の議員らとともに公開討論会を行なった。しかし、そこで彼らが発言したのは「大賛成!」「おっしゃるとおり!」という橋下・維新への賛辞ばかり。これには討論会を傍聴した全国紙の政治部記者もあきれる。

「5時間半の長丁場になった討論会ですが、中身はほとんどない。特に国会議員は目立った発言もなく、ひたすら『維新の八策に異論はない』と繰り返すばかり。7人のうちふたりの議員は発言した時間の合計が2分前後と、ほぼ完黙状態でした。あまりの退屈さに、傍聴席では居眠りする人や退席する人が続出していましたね」

外野だけでなく、維新内部からも「進行がグダグダすぎた」という不平不満が出ている。特に冒頭、松井一郎幹事長、橋下市長、浅田均政調会長の3人のあいさつだけで、合計時間が50分にも及んだことについて、維新の会関係者がこう語る。

「この元凶は浅田政調会長です。口べたなのか、何を言いたいのかさっぱりわからなかった。しかも、その後の公開討論も中身がないときてる。維新の会の府議団、市議団からは『こんなグダグダぶりを全国に公開して大丈夫なのか』と、舌打ちが飛び出すほどでした」

その様子は、公開討論会というより維新に「就職」して国会議員になりたい面々の就活面接のようだったという。ジャーナリストの青木理氏はこう斬って捨てる。

「公開討論というものの、私の目には業績の悪い会社でうだつの上がらない社員が、急成長するIT企業のカリスマ社長に『転職したい。入社させてください』と、お願いしているシーンにしか映らなかった。しかも参加者は東国原英夫前宮崎県知事をはじめ、B級タレントのような人ばかり。橋下さんの発信力にぶら下がって国会議員になろうという意図がミエミエでしょう。そもそも橋下さんだってB級タレント出身。日本の統治機構改革をやれるとは思えないし、やられてはたまらない。この討論会ではむしろ、橋下・維新の会の薄っぺらさがはっきりしたと思います」

政治評論家の有馬晴海氏も手厳しい。

「ただの政治イベント。まったく意味のない討論会でした。象徴的だったのは東国原さんの『もともと価値観の同じ人が集まっている。いまさら政治的姿勢を吟味する必要もない』という発言。だったら、内輪でまず政策の一致を見てから、その後で記者会見を開いて、維新の新党にこの人たちを迎え入れますと言えばよかった。それを仰々しく討論会などと銘打つからおかしくなるんです。維新は行き当たりばったりが目立つ。この討論会は『日本維新の会』のPRのつもりだったのでしょうが、これでは逆効果のような気がします」

雲行きの怪しい船出となってしまった日本維新の会。果たして期待していいのか、総選挙に向けその真価が問われていくことになる。

■週刊プレイボーイ40号「つまんねーぞ!『日本維新の会』!!」より



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