日本人にとってiPhoneは「かゆいところに手が届いていない」存在?

週プレNEWS / 2012年9月30日 6時0分

世界中で売れに売れているiPhone5。日本のユーザーにとって、国産のケータイでは当たり前の電子マネー、ワンセグといった機能が存在しない点はマイナスといえる

2007年7月の初代iPhone登場から5年、従来よりも軽くて薄い最新版の「iPhone5」が大ヒットしている。9月21日の発売から3日間で、なんと全世界で500万台を販売。年間では1億台以上の販売が見込まれている。

日本国内では、iPhoneの取り扱いで先行するソフトバンクモバイルと、前機種「4S」から参入したKDDIの2社が、顧客獲得を目指し激しいつばぜり合いを展開中。現在のところ、量販店に強いといわれるソフトバンクが主要家電量販店での販売台数の6割以上を占め、優勢にあると言われている。

それまで「絶対にはやらない」と言われていた「キーボードなし、タッチパネル式」のスマホ。だが、アップルのiPhoneの登場でモバイル機器のスタンダードスタイルとなり、世界の家電メーカーの勢力図を根底から塗り替えてしまった。

当初「技術では負けない」と自信満々だった日本の家電メーカー各社は、いまや少しでもアップルのパーツ製造業務を分けてもらおうとひれ伏すばかり。自社の工場を開店休業させるよりはマシとばかりに、日々各種パーツを製造し、アップルに納めている。

しかし、そんなiPhoneは、実は日本人にとっては機能の穴が大きいと家電ジャーナリストのじつはた☆くんだ氏が指摘する。

「iPhoneは“グローバル機種”なので、日本のユーザーの『かゆいところに手が届かない』んです。電子マネーやワンセグがないのはもちろんのこと、『アダルトコンテンツ不可』に代表されるように、アップル独自のアプリや電子ブック審査は優等生すぎる」

確かに、iPhone用のアプリや雑誌や書籍の電子版では、乳首の露出さえもNGだ。

「これは公的機関や企業、教育機関などでの使用を見越し、また、広く世界に配信できるように性描写に厳しい国々の基準に合わせているからです」(じつはた氏)

ワンセグはついていればそれなりに便利だし、何よりアダルトコンテンツの禁止は若者にとっては大問題。ユーザーの利便性無視もはなはだしいといえる。

だが現実は、日本の家電メーカーとして昨年度、国内シェアのトップだった富士通でさえ、年間販売台数は800万台。iPhoneとの勢いの差は、いかんともしがたい。

アップルにスマホ市場を独占させないためにも、国産メーカーの奮起に期待したいところだ。

(取材・文/近兼拓史)

 



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