ゴキブリだけじゃない! イナゴやドジョウも食べたら危険?

週プレNEWS / 2012年10月25日 10時0分

10月5日、アメリカ・フロリダ州マイアミで開かれたゴキブリ大食いコンテストで、エドワード・アーチボルドさんが見事優勝した。ところが、その場で気分が悪くなり、嘔吐を繰り返して昏倒。すぐ病院に搬送されたが、間もなく死亡が確認された。

ほとんどの人にとっては、「そんなもの食べるから……」と言いたくなるような事件だが、古来より、人類はさまざまな「ゲテモノ食い」を行なってきた。なかでも長い歴史を持つのが、中国だ。

しかし、アーチボルドさんの例にもあるように、ゲテモノ食いには注意が必要。そこで、中国のグルメ事情に詳しいジャーナリストの程健軍氏に、シロウトが食べたら危ない、意外な食材を教えてもらった。

まず程氏が挙げてくれたのが、日本でも馴染み深い「イナゴ」だ。

「煮てよし、揚げてよしの食用昆虫の代表格です。ところが今年4月、山東省の農家の人が、生でイナゴを数匹食べたところで全身痙攣の発作を起こし、病院に急送されましたが、間もなく死亡しました」

このケースでは、検死の結果、死因は「イナゴの体内で濃縮された猛毒の農薬」だった。日本の基準をはるかに超える毒性の農薬を大量使用するといわれる中国農業。その“毒菜”を食べたイナゴの体内で毒が濃縮されたのだ。問題は「生食」にあるような気もするが、海外産のイナゴはうかつに食べないほうがいいだろう。

また、こちらも日本の普通の食材である「ドジョウ」にも危険があるという。

「中国には『ニキビ治療にはドジョウが一番!』という迷信があり、特に夏場には年頃の女のコの間で生食が流行します。しかし、ドジョウによく寄生している“顎口虫”(がっこうちゅう)がうつって高熱を発する事例が後を絶たない。放置すると血管をふさぎ、心筋梗塞を起こしかねないヒドいやつだそうです」(程氏)

中華料理を代表する食材のひとつ「カエル」も危ない。

「田んぼの害虫を食べてくれる上、鶏のササミのような淡泊でキレイな身が大人気で“田鶏”と呼ばれています。揚げ物、炒め物、鍋物となんでもこいです。ところが今年3月、突然倒れた重慶の女性の脳から、カエル鍋経由で感染したと思われる長さ約10cmもの寄生虫が摘出されました。脳を寄生虫に食われ、まひなどの後遺症が残ってしまったそうです。カエルの寄生虫は脳や目にも寄生するといわれるので、よく火を通さないとヤバいです」(程氏)

テレビのバラエティ番組などで時々登場する「ムカデ」や「サソリ」については、「中国では、古くからムカデの乾燥粉末が強精剤や解毒消腫(しょうしゅ)に使われている。栄養ドリンクとしてもおなじみですね。サソリも強精剤として有名です」と程氏は説明する。そのため、中国人は滋養強壮に利用する人が多いのだが……。

「そういうシロウト考えが危険です。隣国のタイのケースですが、つい先日も免疫力を上げようとムカデを生で食べた男性がアレルギー反応で死亡しました。ちなみに、ムカデやサソリは揚げて食べるとサクサクでおいしいけど、食べすぎると鼻血が出ます」

人類が“マイアミの悲劇”を二度と繰り返さぬよう、危険な食材を食べることは極力避けたほうがよさそうだ。

(取材・文/近兼拓史)

■週刊プレイボーイ45号「中国の実例に学ぶ『食べてみたら、こうなった』10選」より



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