石原新党と維新の会は本当にタッグを組めるのか?

週プレNEWS / 2012年11月5日 0時30分

マスコミでは「大して大きな勢力にはならない」という予測が一般的な石原新党。だが、果たして本当にそうなのだろうか?

新党結成を目指す石原慎太郎前東京都知事は11月4日、フジテレビの報道番組に出演し、次期衆院選で100議席超を目指すと意欲を語った。それだけの議席数を獲得するためには、橋下徹大阪市長が率いる日本維新の会を中心とした「第三極」での連携が不可欠だ。しかし、日本維新の会と石原新党は、政策面ではかなり方向性が異なる。

橋下市長は、石原氏が掲げる「憲法破棄論」について強い抵抗感を示している。「憲法破棄論」とは、現行の日本国憲法は戦後にGHQから押しつけられた無効なものであるから、破棄した上で新たに日本人の手で新憲法を制定すべしという意見。これに対し橋下氏は「憲法改正論」の人だ。この理由について、彼は自身のツイッター上で「憲法は権力者を縛る唯一の存在だから、法にのっとった手続きを踏んで改正すべき」(要約)と説明している。

原発に関しても、石原氏が容認の姿勢であるのに対し、橋下氏は「2030年代までにゼロ化」を掲げている。ここまで対照的なふたりにも関わらず、日本維新の会の幹部は「絶対に組むと思います」と断言する。

「われわれの支持率は、悪評の高かった公開討論会を契機にガタ落ちしました。『週刊朝日』の件でも、支持率の下げ止まりくらいの効果はあったかもしれないけど、回復にまでは至らなかった」

この低迷する支持率回復の起爆剤が、石原新党との連携だ。

「石原さんが新党の結成を発表した直後の世論調査では、軒並みウチ(維新)の支持率が上がったんですよ。おそらく、新人候補だらけの維新に頼りなさを感じていた層が、石原さんと組むのならばと安心してくれたのでしょう。橋下さんは現実主義者です。よく《選挙は大戦(おおいくさ)だ》とも言っている。戦は勝たなきゃ意味がない。石原新党とは選挙前に協力関係を構築すると思いますよ」

しかし、肝心の政策の違いはクリアできるのか?

「橋下さんは《政策が維新にとってのアイデンティティーであり生命線である》と発言していますから折れにくい。でも、石原さん側が政策を合わせてくれる可能性が高いと思ってます。その根拠は、石原さんの《原発も増税も些細なことなんだよ》という発言。ご自身の政策を引っ込める際に批判されないための布石としか思えません」(維新幹部)

これについて、石原氏の性格をよく知る自民党の元大物議員も同調する。

「彼(石原氏)は橋下君のことが大好きだと思うよ。だってあんなに“唯我独尊”タイプの男がさ、橋下君みたいな若造に会うなら東京に呼びつけるのが普通じゃない。なんなら呼んでおいて平気でドタキャンするよ(笑)。それがニコニコしながら自分から何度も大阪まで足を運ぶんだぜ。異常事態だよ。よっぽど気に入っている証拠さ。もう自分のポリシーなんて棚上げして日本維新の会の政策に合わせてあげて、橋下君が大阪市長の任期を全うするまでの間、改革の方向性をつけるべく先頭に立つ決意なのは確実だよ」

石原氏の譲歩次第で実現しそうな大連合。国政のキャスティングボートを握るために、橋下・石原の両氏にとって、この連携は絶対に欠かせない最優先課題なのだ。

(取材・文/菅沼 慶)

■週刊プレイボーイ47号「『石原慎太郎総理』誕生ならニッポンはこーなる!!」より



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