日本全国97駅の調査結果が判明。新幹線の駅で一番使えるLTEはソフトバンク

週プレNEWS / 2012年11月20日 17時0分

LTEといってもキャリアによってその速度も受信範囲もマチマチ。ビジネスマンがよく使う新幹線の駅で、一番使えるLTEは?

ドコモ、au、ソフトバンクモバイル(以下、ソフトバンク)の3キャリアでどこを選ぶべきか。現在、ユーザーがもっとも重要視しているのが、高速データ通信「LTE」の“スピード”と“受信範囲”だ。

ドコモ「Xi(クロッシィ)」、au「4G LTE」、ソフトバンク「Softbank4G LTE」と呼び名は違うものの、いずれも従来の3Gと比較して、最大10倍ものデータ通信速度を誇るLTE。スマホはLTEでこそ初めて、その能力が発揮されるといえる。

だがこのLTE、全国どこでも快適につながるわけではない。各キャリアは順次、その範囲を拡大しているものの、LTE対応のスマホを購入したにもかかわらず、その恩恵をまったく受けていないユーザーもいるだろう。

そこで、キャリア選択において重要な指針のひとつとなるのが、調査会社が発表するデータだ。「どこどこならLETがつながる」「どこどこのLETはこれだけスピードが出る」といったものだが、11月19日にICT総研が発表した調査結果は、ビジネスマンなら必見のデータになっている。

それは、日本全国97の「新幹線全駅」で調査した「スマートフォンLTE通信速度実測調査」。調査期間は11月5日~13日で、それぞれの駅のホーム・改札付近・駅前広場の3地点で、「下り(ダウンロード)・上り(アップロード)」を3回ずつ測定するという徹底っぷり。出張の多いビジネスマンなら、新幹線の駅でLTEが使えないのは致命的。このデータで事前に調べておけば、キャリア選びで失敗することはないだろう。

※調査端末:ドコモ=GALAXY SIII、au=iPhone5、ソフトバンク=iPhone5。測定アプリ:RBB TODAY SPEED TEST。詳細なデータはICT総研HPで【http://www.ictr.co.jp/】

まず“受信範囲”から見てみると、全291地点(97駅×3地点)のうち、最高の217地点(カバー率75%)でLTEを受信したのがソフトバンク。以下、ドコモ189地点(同65%)、au103地点(同35%)と続く。

ソフトバンクは山陽新幹線の新尾道や厚狭、東北新幹線のくりこま高原、いわて沼宮内ではつながらないものの、全国的に見れば“LTEのつながりやすさ”ナンバーワン。かたやauは、山陽新幹線、九州新幹線、東北新幹線においては、主要駅以外でつながらない。ネットワークの構築で遅れを取っている印象だ。

そして“スピード”でも、ソフトバンクがもっとも速い平均値をマークした。「下り」では、97駅中48駅で最速値を記録。その平均速度は9.17Mbpsと、動画を観るのもサクサクなレベルである。以下、auは同31駅・7.02Mbps、ドコモは同18駅・6.36Mbpsとなっている。

また「上り」に至っては、ソフトバンクが圧倒。ソフトバンクが最高値を記録した駅は56駅・平均速度は4.31Mbpsで、au同38駅・3.16Mbps、ドコモ同3駅1.13Mbpsと、大きく差をつけている。新幹線の駅から重いファイルや画像を送りたいときなどは、ソフトバンクの天下である。

ドコモ、auのユーザーからはため息がもれてきそうな結果だが、よくよくデータを見るとそうでもないことに気づく。たとえば東京駅なら、auが受信地点もスピードも一番なのだ。これは上野、名古屋、新大阪、新神戸、広島、小倉、博多などでも同様。つまりauのLTEは、現時点では都市部に注力しているのが見て取れる。

一方のドコモは、全国的につながりやすいものの、スピードが全体的に遅いといった印象。総括すると、ソフトバンクはLTEで一歩リード、そしてauは受信範囲の拡大、ドコモはスピードアップが今後の課題といえる。

iPhone5に搭載されて、今後はスマホのスタンダードになりそうなデザリングだが、駅のホームでノートPCを広げて、ちょっとした仕事をするにもLTEは必須。自分の仕事範囲とこのデータを見比べながら、キャリア選びの参考にしてみよう。

(文/週プレNEWS編集部)



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