若い女性の間に本格的なSMブームがやってくる?

週プレNEWS / 2012年11月24日 16時0分

今、SM描写のある官能小説が異例の爆発的ヒットを飛ばしている。世界50ヵ国語に翻訳され、史上最速の5ヵ月で全世界6300万部(3部作合計)のベストセラーとなっている小説『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』だ。今月1日には日本でも発売開始され、わずか数日で早くも電子書籍版がベスト10入りという好調な売れ行きを見せている。

日米のポップカルチャーに詳しいコメンテーターのデーブ・スペクター氏によると、アメリカでは今年4月の発売以来、今も売れ続けているという。

「当初は“マミーポルノ”というお母さん向けの官能小説として40、50代の主婦の間で大流行。間もなくヴィクトリア・ベッカムはじめセレブが次々とファンだと公言したり、人気トーク番組で取り上げられたことから女子大生やOLまでハマりだした。ただのエロ描写の繰り返しだけでなく、壮大な3部作(しかも1部につき上下巻)でふたりの恋愛模様が描かれているから読みごたえもある。日本でなら韓流ドラマにハマってる奥さんやオタクっぽい若い女のコにもウケるんじゃない?」

この小説のどんな要素が、世界中の女たちをほてらせているのか? 日本版を出版した早川書房の編集担当、山口氏に聞いた。

「エロティックで大胆な性描写に話題が集中しがちですが、ヒロインと起業家の運命的な出会い方や、常にヒロインをリードする起業家の姿が多くの女性にとっての理想の男性像であること、しかもふたりの肉体的な相性はバッチリといった乙女心をくすぐる要素が満載な点だと思います」

この本を読んだ日本の若い女性からは「SMは未経験だけど、お尻くらいならぶたれてもいいかも」「緊縛やむち打ち、肛門フィスティングに膣クランプ……って、いったいなんのこと? でも気になる~!」などの声が上がっているという。これまでSM趣味は大声では言えないイメージがあったが、だいぶ言いやすい状況になってきているようだ。

この波を本SM業界の人々はどのようにとらえているのだろうか。日欧で女王様として活動した後、現在はフェティッシュバーのプロデューサーとして活躍するリエさんは言う。

「SM自体、ファッション誌のグラビアで芸能人がボンデージ姿を披露するなど、今までも何度か波が来ていました。また、バラエティやコントでお笑い芸人がネタにするぐらいだから、受け入れの間口はどんどん広くなっています。この小説のヒットをきっかけに大きなブームがきたとしたら、人間の『秘められた世界をのぞきたい』という好奇心が間口の広さに比例した結果でしょう」

いよいよ日本にも本格的なSMブームの到来となるか?

(取材・文/早川 舞 河合桃子)



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