もし石原総理が誕生したら中国の民主化が進む?

週プレNEWS / 2012年11月28日 6時0分

日本維新の会の代表に就任した石原氏。第三極を二分する勢いの「日本未来の党」とは連携可能なのか?

日本維新の会の代表となり、国政を目指す石原慎太郎元東京都知事。第三極連合の波に乗れば、“石原総理”が実現する可能性さえある。しかし、そうした場合に避けられない問題がある。中国との関係悪化だ。

先日、石原氏がブチ上げた“尖閣諸島買収計画”をきっかけに、中国国内での大規模な反日暴動が巻き起こったのは記憶に新しい。もし石原総理が誕生したら、それだけで中国は警戒するだろう。

外務官僚のS氏は、「日中関係の悪化は両国が傷ついてしまうから経済的には仲良くしたいところ。でも石原さんは中国を刺激する発言や行動を続けるだろうし、中国側も引くことはないでしょう」という。

しかも、中国国内にはさらに厄介な事情がある。

「今月行なわれた中国共産党の党大会で習近平氏が国家主席となりましたが、新体制移行後も、胡錦濤・現国家主席派と江沢民・前国家主席派との間で権力闘争が続く可能性があるんです。習近平氏は、対日強硬派の江沢民氏側の人物。彼らは人民解放軍をバックにしており、対日関係が悪化して危機感が高まると軍拡できるのでうれしいのです。一方、あくまで比較的にですが、日本に友好的な胡錦濤氏側の立場は、弱体化します」(S氏)

軍を後ろ盾にした習近平氏の就任により、中国共産党はより対日強硬策をとるというワケだ。そこで“石原総理”が中国を刺激する発言を繰り返したら、一気に緊張状態に突入することになりかねないのでは?

「確かにそうですが、こんなシナリオもあるんです。日本と一触即発の緊張状態が長く続けば、中国国内の反日感情がピークに達します。いつまでも戦争に踏み切らない共産党の姿勢が民衆の目から弱腰に映り、イライラが爆発して大暴動へと発展する。その矛先が共産党に向かえば、民主化が加速するのではという期待も持てるのです」(S氏)

確かに、先日の反日暴動でも、最後は現体制の批判へと矛先が向かいつつあった。その機運を察した共産党が、急速な暴動鎮火を支持したために、騒ぎが収まったという事情がある。

はたして第三極が結集し、“石原総理”は誕生するのか。そのとき、中国との関係はどうなるのか。日本の総選挙の行く末は、中国の方向性をも左右することになるのかもしれない。

(取材・文/菅沼 慶)



【関連ニュース】

週プレNEWS

トピックスRSS

ランキング