震度6の地震が起これば日本の7割の水道管が破裂する

週プレNEWS / 2012年12月10日 19時0分

12月7日夕刻、三陸沖を震源とし最大で震度5弱を観測する地震があり、各地を 強い揺れが襲った。太平洋側には一時、津波注意報が出され、青森県八戸市などで自主避難や停電などが相次いだ。青森地方気象台の説明によると、この地震は東日本大震災の余波で海底の断層がずれ落ちる「正断層型」の地震。万が一の大地震への心の準備と備えは、まだまだ必要だ。

今後、大きな地震が起こった場合に心配なのが、水道管の老朽化。かなりヤバい水準に達している。

「耐用年数40年を超えた老朽管の長さはすでに4万8000kmに達しています。インフラは時がたてば古くなる。当たり前のことなんです」(東洋大学経済学部教授・根本祐二氏)

地球を一周しても余るほどの配管が、破裂寸前だというのだ。

「さらに耐震対応になっていない水道管が多く、2009年度時点で震度6強の地震に耐えられる水道管は全体の30%にとどまっているのが現状です」(根本氏)

老朽管の破裂事故は、すでに年間十数件ほど起きているのだという。

「昨年、京都市では老朽化による水道管の破裂事故が3件発生しました。その影響で約17000世帯が断水。災害とは関係なしに水道サービスが止まるというあってはならない事態がすでに起きている。老朽管が破裂すると、断水にとどまらず道路が陥没し、歩行者や車が転落する危険もある。実際に、京都市の事故では水道管が破裂し、噴出した水が並行するガス管にも穴を開け、約1万5000世帯へのガス供給がストップ。京都市が大阪ガスに約10億円の損害賠償を支払う事態にまで発展しました」

打つべき手はないのだろうか?

「更新財源確保を目的に、料金値上げや税金の投入も考えたほうがいい。しかし、京都市の場合はすべての老朽管を取り替えるのに200年かかるので、料金値上げは2倍、3倍のレベルでやらないと間に合わない」

同様のことは、全国で起こる。いずれは、陥没した道路が当たり前の状態になっているのかもしれない。

(取材・文/頓所直人 興山英雄)



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