一撃必殺のヒーローコミック『ワンパンマン』原作者・ONEがバトル漫画への思いを語る

週プレNEWS / 2012年12月12日 6時0分

どんな敵でも一撃で倒すヒーローの活躍を描く『ワンパンマン』の原作者、ONE先生はもともとギャグ漫画家志望だったという

男を熱くする漫画ジャンルといえば、やはり「バトル漫画」。コアに進化を遂げるその世界で、注目の“ウェブバトル漫画”『ワンパンマン』の原作者・ONE先生が「バトル漫画への思い」を語ってくれた。

***

―ONE先生はどんなバトル漫画がお好きでした?

「『幽☆遊☆白書』は好きでした。あと、『ドラゴンボール』に『るろうに剣心』……。ただ、僕はギャグ漫画を描きたいというのが強かったんです」

―そうだったんですか!

「子供の頃、親が『クレヨンしんちゃん』を買ってくれたりして、その印象が強かったのもあって、そういう漫画を描きたいなあ、と」

―子供が読みたがるギャグ漫画を描きたいと。

「だから出版社に持ち込み用に描いていたのはギャグ。バトル漫画はあくまで“趣味”だったんです。単純に描くのが楽しいので、自分で見返すだけの練習用でした」

―もともとの『ワンパンマン』オリジナル版(2009年~)は漫画投稿サイト(新都社)で公開を始めてますが、ネットにアップしようと思ったきっかけは?

「一度、デジタル漫画を描いてみようと思ったんですね。それで試しにサイトに登録したら、すごい数のアクセス。

『続きを見たい』って感想もあったので、じゃあ描かなきゃ、と。すぐに2話目をサイトにアップしました(笑)」

―では、それほど先までの構想があったわけではない?

「そうですね。2話目、3話目と描きながら、徐々にラストまでの構成を考えました。最初は『一発で敵を倒してむなしさを感じる主人公』みたいな話を描きたいなと思っていたんですが……」

―ギャグ漫画としてスタートしたんですね。

「その時々の展開はバトル漫画だけど、全体を引いて見たらギャグ漫画、みたいな感じにしたかったんです。だから自分ではアレをギャグかバトルかってカテゴリ分けしてはいけない気がするんですけどね(笑)」

―でも、物語が進むほどシリアス度は上がっていきます。

「シリアス展開なのに、主人公のギャグキャラ的な立ち位置が変わらないからギャップが生じて面白い、みたいな漫画を目指していました。あと主人公を台風の目として、ほかのキャラがどんどん巻き込まれていくみたいな展開ですね」

―そして、今年から村田雄介先生が作画を担当する『となりのヤングジャンプ』版が始まりました。

「去年の2月で会社を辞めて、漫画に集中できる環境にしたんですけど、うまくいかないことも多くて。これからどうするかいろいろ悩んでいたところ村田先生から直接メッセージをいただきました」

―本人からコンタクトが!

「『漫画家目指すなら組みませんか?』って。僕も村田先生の『アイシールド21』は読んでいましたから、とにかく驚きました。実際お会いしたら、『ワンパンマン』を深いところまで読んでくださっていて」

―村田先生作画の『ワンパンマン』を最初に見たときはどんな感想を?

「驚きました! テレビ版と映画版くらい違う(笑)」

―最初は比較的原作どおりでしたけど、最近は連続見開きでパラパラ漫画のように見せたり、一部分だけカラー使ったりとウェブ漫画ならではの表現も出てきました。

「僕のオリジナル版が、村田先生の手によって再構築される。それを見ては毎回感動しています。これからは『となりのヤングジャンプ』版でしか読めない新規エピソードも入れていこうと思っています」

(取材・文/大坪ケムタ)

●ONE(ワン)



1986年生まれ。現在、ウェブ漫画サイト『となりのヤングジャンプ』で『ワンパンマン』と『魔界のオッサン』、『裏サンデー』で『モブサイコ100』を連載中





『ワンパンマン』



原作:ONE 作画:村田雄介(集英社)



どんな敵でも一撃で倒すヒーローの活躍を描く『ワンパンマン』(原作:ONE 作画:村田雄介)はウェブ漫画サイト『となりのヤングジャンプ』【http://tonarinoyj.jp/】で好評連載中。単行本1~2巻が発売中



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