選挙特番MVP! テレ東・池上彰の毒舌ぶりがすごい

週プレNEWS / 2012年12月25日 9時0分

自民党の圧勝で終わった衆院選。テレビ各局はそろって選挙特番を放送したが、ここでも第三極ならぬ“第三局”が注目を集めた!

テレビ東京系の『TXN衆院選SP 池上彰の総選挙ライブ』である。キャスターを務めるジャーナリストの池上彰(あきら)氏が、中継で出演した各党代表者や候補者にズバズバ斬り込んだことから、ネットでは「池上さんから“池神さん”になった」と絶賛の嵐!

また、平均視聴率は8.6%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)でTBSを上回り、テレ東“指定席”の最下位を脱出! トップのNHK(同17・3%)にこそ大きく離されたものの、それ以外の民放局に肉薄する健闘ぶりだった。

その内容を振り返ってみよう。

まず、始まって30分ほどで、早くも池上氏が刀を抜く。故・中川昭一元財務大臣の妻で、北海道11区の中川郁子(ゆうこ)氏が選挙運動中に土下座したシーンがVTRで流れると、超クールにバッサリ!

「いまだに土下座戦術があるんですね。21世紀に驚きです」

さらにスタジオで「議員のなり方」について解説した後、中継で出演した世襲議員の自民党・小渕優子氏にこんな質問を浴びせる。

「お父さんが国会議員じゃなかったら、政治家の道を選んでいましたか?」「世襲が家業になっているとの批判はあるが?」

祝勝ムードだった小渕氏も、これには苦笑いするしかない。

公明党・太田昭宏氏との中継後には、「組織」についての解説をし、普段テレビでは語られることの少ない公明党と創価学会の関係についても言及した。

「宗教団体が政治家を支援していることもあります。創価学会は872万世帯。これだけの人が公明党を支援しているので、大変な組織票を持っている」

その後、16歳の視聴者から寄せられた「公明党の候補者はみんな創価学会なんですか?」という質問にもズバリと回答。

「創価学会の人が多いんですけど、なかには違う人もいます」

また、日本維新の会・石原慎太郎代表との中継では、

「例えば、今の日本の会計制度。こんなバカなことをやっているのは先進国で日本しかない。やっているのは北朝鮮とか、パプアニューギニアとか、フィリピンくらいなもの」(石原氏)

「北朝鮮と同じようにほかの国を呼ぶから“暴走老人”と呼ばれるんです」(池上氏)

「いや、北朝鮮は北朝鮮でしょ」(石原氏)

「違います。パプアニューギニアやフィリピンを、北朝鮮と同じに扱う言い方をされるから“暴走老人”と言われる」(池上氏)

「そうじゃないよ。人の話をちゃんと聞きなさいよ。同じような単式簿記をやっているという国ということで言ったの」(石原氏)

「それは失礼しました」(池上氏)

と丁々発止(ちょうちょうはっし)のやりとり。スタジオから拍手が起こった。

日本維新の会・橋下徹代表代行にも容赦なし。声を荒らげて、政党運営を会社経営にたとえる橋下氏に、

「それらを比較するのは相当乱暴なことだと思いますが」

と反論。火に油を注いだ。

なぜ、池上氏だけがここまで“やりたい放題”できるのか? 上智大学新聞学科・メディア論の碓井広義(うすいひろよし)教授に解説してもらった。

「昨年3月にテレビのレギュラー番組をすべて降板し、ジャーナリストとして足かせなく自由に取材ができるようになったのが大きい。番組を持っていたら、やはり各方面に気を使う部分はありますから。テレビ東京の選挙特番に出続けているのも、一番しがらみがないからでしょう。もし、これが日本テレビだったら親会社の読売新聞の意向に従わなければいけない部分も出てくる」

来年の参院選も期待してます!

(取材・文/高篠友一)



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