中国で日本風アイドルは受け入れられるのか? SNH48 上海リアルライブレポ

週プレNEWS / 2013年1月27日 6時0分

『支え』を歌い、涙ぐむメンバー。これからもメンバー同士で支え合い最高のステージを見せてほしい

AKB48グループ海外進出第2弾! 中国・上海を拠点とするSNH48が1月12日(土)、ついにステージデビュー。3万8000人の中から選ばれた22名が、集まったファン1200人の前で緊張の初ステージを見せた。週プレNEWSでは、先日その第一報をお伝えしたが(「上海が熱烈歓迎! ついにデビューしたSNH48の“神7”はこの7人だ」http://wpb.shueisha.co.jp/2013/01/21/16669/)、今回、現地取材をもとにその全貌をお届けしよう!

■チケットはわずか3時間で完売

まずは、SNH48がどんなグループなのか?を。昨年の4月に結成が発表され、10月に1期生が選出。11月にはAKB48から宮澤佐江と鈴木まりやが合流。そして1月12日、ついにお披露目公演を開催する運びとなった。今回は専用劇場が工事中のため、市内にあるライブ会場での公演となったが、チケットは3時間で完売。その注目度の高さを見せつけた。

会場は開演の数時間前にもかかわらず大行列。グッズ購入の列だ。サイリウム、生写真といったオフィシャルグッズが飛ぶように売れていく。人気は生写真で、会場の周りではファンがトレード。さらに推しメンの特攻服を着たファンもいるなど、日本のコンサート会場とまったく変わらない。

公演の前には宮澤、鈴木を除くメンバー22名が登場する記者会見。集まったのは国内外のメディア100名近く。夢について聞かれた中心メンバーのチャオ・ジァミンは「世界で活躍できるようなアイドルグループを皆でつくっていくことです」と力強く答えてくれた。

今回、SNH48が行なうセットリストは、今から4年前にAKB48のチームKが行なった『最終ベルが鳴る』。最後の曲『支え』は、チームKの歴史を歌い上げるという、チームKにとっては非常に大切なセットリストなのだ。

公演開始は48グループらしく18時48分。日本と同じように『overture』が流れると、ファンが「タイガー、ファイヤー」と日本と同じようにMIXを叫ぶ。これまた日本とまったく同じ応援スタイルだ。

1曲目は力強さを見せる『マンモス』、スピードを一気に上げ『最終ベルが鳴る』、メンバーの掛け合いが楽しい『ボーイフレンドの作り方』、そして『偉い人になりたくない』。メンバー16人で見せる全体曲は公演のキモ。見ていて個々の頑張りはわかったが、しかし!! ダンスはバラバラ……。一挙手一投足までそろっていたかつてのチームKを見てきた記者は少し物足りなさを感じた。

自己紹介MCはみんな笑顔。オリジナルのキャッチフレーズを披露するなど、言葉はわからないが、楽しい雰囲気が伝わってきた。

そしてユニット曲へ。日本で人気のセクシーな曲『おしべとめしべと夜の蝶々』は、イントロが流れただけで会場は大盛り上がり。この日集まったファンの、AKB知識の高さはかなりのものだ。



■アンコールにガチヲタ登場?

最後の曲『会いに行こう』が終わり本編終了。ここでアンコールがかかるのだが、バラバラでいつの間にか消える声。しばしの沈黙。お披露目公演でアンコールなし!? そこへ突然、最前に座っていた男が立ち上がった。「○※□×■△」。中国語で何か言った後に「アンコールイクゾ~~」。なんと日本語で叫んだのだ! その声を聞いて会場は一気にヒートアップ。見事なアンコールの声が響き渡った。

名曲『支え』では、歌っている最中に後ろのスクリーンにレッスン中の映像が。それを見て戸惑うメンバー。実はこれ、スタッフからのサプライズ! 映像にはファンからのエールも次々と流される。メンバーは泣いていた。ファンも思わずもらい泣き。会場がひとつになった瞬間だった。

公演を終えたメンバーに感想を聞いた。センターのチャオ・ジァミンは「もっと上手にパフォーマンスできたと思います」と反省の言葉。「初めてのステージで、演技する楽しさを感じるとともに、大人数でパフォーマンスをする難しさもあらためて実感。ファンの方たちがあんなに大声で声援を送ってくれたのに、私たちのパフォーマンスはそれに見合わなくて、申し訳なかったし、悔しかった。次の公演ではもっといいものを見せたいと思うので、私のパフォーマンスとMCを楽しみにしていてください!」と力強く語った。

さらに人気ナンバーワンのタン・ミンは「ファンの皆さんがとても熱狂的だったので、私もステージの上でとても興奮しながらパフォーマンスをしました」と語りながらも、「でも皆、今回のお披露目公演に関してすごく悔しい気持ちでいっぱいです。もっといいパフォーマンスができたと思います。緊張しすぎたせいか、やってはいけない小さなミスをたくさんしてしまいました。次の公演では同じミスをしないよう、これからまたさらにレッスンに励みたいと思います。4月の劇場公演では、パフォーマンスとMC、すべて満足していただけるような公演にしたいです」と意気込みを話してくれた。

正直なところ、まだまだな仕上がりだった。『最終ベルが鳴る』公演という、かなり難しいセットリストを選んだという精神は評価したいが、パフォーマンスが追いついていない……。

ファンの熱さは日本にも決して負けていない。でも今日のファンはAKB48を見たことのあるファンばかり。それと比べて物足りなさを感じているのでは……。メンバーのビジュアルは良く、期待感が高いだけに、4月の新劇場オープンに備えて、どれだけ仕上げてこられるか、彼女たちの真価が問われる。SNH48加油(頑張れ)!

(取材・文・撮影/関根弘康)



【関連ニュース】

週プレNEWS

トピックスRSS

ランキング