ダメな自分を受け入れるとツキが回ってくる?

週プレNEWS / 2013年1月26日 12時0分

普段からちょっとしたことで「運がいい」とか「運に見放された」という言葉を使うが、ここでいう「運」とはいったい、なんなのだろう。その正体を探るべく、20代から40代の男性300人に「あなたは運がいいと思いますか?」というアンケートをとってみたところ、興味深い事実が浮かび上がってきた。

特に20代の回答に、「いい会社に入り、それなりの給料をもらっているから運がいい」「給料が安い会社にしか入れなかったから自分は不運」など「給料」と運を結びつける傾向が見られたのだ。

宗教人類学者の植島啓司氏は、20代の回答に対し、こうアドバイスする。

「若いうちは、どうしてもお金のあるなしが『幸運不運』のバロメーターになりがちです。しかし、運について考えるときに一番大事なのは、いわゆる『勝ち負け』と『幸運不運』はまったく別物だと考えるべきだということです」

勝ち負けと運を結びつけるようになると、むしろ幸福からは遠ざかることがあると植島氏は言う。

「仮に出世競争を勝ち抜いても、働きすぎで病気になり、瀕死のダメージを負ったら、それは幸せとはいえません。逆に出世競争に敗れて会社を追われたとしても、後に新しく起業したビジネスで幸せになるかもしれない。だから負けたり成功できなかったときに、『自分は不運だ』『自分なんてダメだ』と決めつけないことが重要なんです。何が幸運で何が不運かなんて、死ぬまでわからないんです」

アンケートでは「いろいろなピンチもなんとか乗り切れている」から「運がいい」と答える人がいる一方、「何をやっても裏目に出る」から「運が悪い」という人もいた。このあたりの差はどこで生まれるのか?

「世の中には『親切な人』と『無礼な人』がいるのではなくて、ひとりの人間の中にその両方がいますよね? 自分の状態がいいときならば電車で席を譲るのに、イライラしているときは人を突き飛ばしてでも電車に乗ろうとする。つまり、状況に応じて違う自分が出てくるんです。運の考え方も同じで、本質的には『いい人』と『悪い人』がいるのではなくて、『いいとき』と『悪いとき』があるだけです」

人間には、生まれ持った「不運」や「幸運」があるワケではない。ただ、状況や時期によって変わっていくのみなのだ。しかし、気をつけなければならないことはある。

「悪いときに自分の不運をのろったり、他人に八つ当たりするような人には、悪い連鎖が起こる。そんなときに自分の力だけでなんとかしようとすると、さらに悪循環に陥りがちです。逆に、悪いときに『こういうときもあるさ』と受け入れ、状況が好転するイメージを持てる人には、次第に運が回ってくるんです」

運の状況が悪いときは、そんな自分を受け入れることが大事なのだ。

「人間は何かに対しておびえがあるうちは幸せにはなれない。だから、いつもいいイメージ、幸せなイメージを持つことが重要です。それと、運を引き寄せるのがうまい人というのは、自分の状態が悪いときに、自分以外の力をうまくつかまえて乗り切っていくんです。悪いときこそ、自分ひとりの力ではどうにもならないということを肝に銘じるべきです」

何事もポジティブに考えることで、助けてくれる人も現れ、道が開ける。「幸運」とは、自らつかんでいくものなのかもしれない。



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