ウンチ博士が警告! 20代の人間は“腸高齢化”している

週プレNEWS / 2013年3月21日 17時0分

「ウンチは自分で“デザイン”できるもの」とキッパリ言い切る、辨野義己先生。日本人が一生にするウンチは平均約8.8トン! マジメに向き合うべし!

毎日の“お通じ”は健康のバロメーター。便秘や下痢などに悩まされている人はもちろん、その色や臭いが不自然だと感じる場合は、腸内環境が悪化しているかもしれない。日本における腸内細菌研究の第一人者で、“ウンチ博士”こと辨野義己(べんの・よしみ)先生に聞いた。

「大腸には大腸がん、大腸ポリープ、大腸憩室(けいしつ)症、過敏性腸症候群、潰瘍(かいよう)性大腸炎などさまざまな病気がありますが、実は最も病気の種類が多い臓器なんです。そして、現在の日本人の腸内環境は本当に悪い。女性は48%が便秘で、そのうち7割は5日に1回しかウンチが出ない状況ですから」

女性とは逆に男性は下痢気味の人が多く、過敏性腸症候群になるのは男性が大半だとか。

「健康な人のウンチは約80%が水分です。いきまないと出ない場合は水分が75~78%、逆に85%以上だと軟便、90%以上だと水様便(下痢)になります。なお、水分以外の残り20%の3分の1は食べカスで、そのほか3分の2ははがれた腸の粘膜と腸内細菌です」

大便の中には1g当たり1000億~1兆の細菌が、さらに大腸の中には600兆~1000兆もの細菌がいるという。

「腸内細菌には悪玉菌、善玉菌、日和見(ひよりみ)菌の3種類があります。悪玉菌が多ければ腸内環境が悪く、病気のリスクが高まりやすく、老化が促進されます。逆に善玉菌が多ければ腸内環境は良好といえます。なお、日和見菌は選挙の浮動票のようなもので、状況により強いほうの菌に味方する性質を持っています」

ちなみに、辨野先生がテレビ番組で行なった調査では、実年齢20代の人の平均腸年齢は、なんと、45.7歳だったとか。

「今の日本はまさに“腸高齢化”社会といえます。腸年齢の若い人は肌のトラブルが少なく、脳の老化現象も顕在化しにくい。一方で物忘れが激しかったり、簡単な計算に苦戦することが多い人は、腸年齢が高い可能性があります。腸の機能低下は脳の機能低下とも結びついているんです」

最近は腸内環境と腸以外の病気との関連の研究も進んでいる。

「腸内環境の良し悪しは、腸の病気だけでなく、肥満や糖尿病、花粉症やアトピー、自閉症、認知症などの症状とも関係があることがわかってきました。いろんな病気の予兆までわかるわけですから、自分で自分の健康状態を知りたいなら、最も手軽な方法は“自分のウンチを見ること”なんです」

では健康状態のよい理想の大便とは?

「色は黄褐色が理想。水分は80%程度がベストで、ストーンと気持ちよく出る感覚がひとつの基準になります。またウンチが臭いすぎるのは悪玉菌が有害物質をつくっている証拠ですから、あまり臭わないという点も大事です。頻度は一日1、2回で、1回の量は300~400g程度。体重計をトイレの前に置いて、一緒におしっこをしたときは300~450gくらい引けば、ある程度の量を把握できるはずです」

定期的に出しそして観察することで、腸のアンチエイジングを心がけたい。

(取材・文/古澤誠一郎 撮影/高橋定敬)

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