ロンドン五輪競泳日本代表“トビウオジャパン”、著書『つながる心』の印税を、東日本大震災支援のため日本ユニセフ協会に寄付

週プレNEWS / 2013年3月26日 19時0分

昨夏、ロンドン五輪で「康介さんを、手ぶらで帰らせるわけにはいかない」と名言を残したトビウオジャパンのキャプテン・松田丈志が、著書への想いを語った

昨年、ロンドン五輪で史上最多11個のメダルを獲得した“トビウオジャパン”が、今年1月に発売した著書『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた』(集英社)の著者印税を、東日本大震災支援のため26日(火)、日本ユニセフ協会に寄付した。

キャプテンの松田丈志は、15歳から29歳、男女27人の日本代表の面々を、「個性が強い選手ばかりが集まった」と語る。そんな集団が、心をつなぎ五輪本戦で好成績を残した理由を、選手個人の口から明かされる本書を、寺川綾は「五輪選手のリアルが詰まっています」と紹介。

また、銀2個、銅1個のメダルを獲得した入江陵介は、「今まで代表全員で書いた本はありませんでした。オリンピック選手って、意外と身近なんだなって思ってもらえるエピソードも多く、大勢の子どもたちに夢を与えられる一冊だと思います」と続ける。さらに、北島康介は「僕自身、ロンドン五輪を振り返ることができた」と、著書に込めた想いを語った。

松田は、「周囲の多くの方に、いいチームだったと言っていただけ、僕もそう思えたので、本として形として残したかった」と出版にいたった経緯を語り、「ロンドン五輪では、たくさんの応援をいただき、僕たちにできることは、義援金として東日本大震災の被災地に送ることだと、著者印税の寄付を、みんなで決めました」と、初版印税分の寄付金(668,850円)を、日本ユニセフ協会に贈呈。目録を受け取った日本ユニセフの遠藤剛氏が、「子どもの保護や教育支援、一日も早い日常生活の回復を目的とする各種の活動に大切に使わせていただきます」と、感謝状をトビウオジャパンに贈った。

「康介さんを、手ぶらで帰らせるわけにはいかない」という名言は、記憶に新しい。だが、早くも次代のトビウオジャパンを決める戦いが、幕を開けようとしている。世界選手権及び、ユニバーシアードの代表選考会を兼ねた日本選手権が、4月11日に開幕。大会に向け、「日本選手権後、新しい代表が決まります。新キャプテンは、3年後のリオ五輪に、ロンドン五輪で培ったチームワークを引き継いでほしい」と松田が語れば、入江は、「新たな代表をリードできるようなレースをしたい」と決意を新たにした。

また、ロンドン五輪時、高校3年生ながら銀メダルを獲得した萩野公介も、「この本を読み、自分が4年後、8年後、後輩達にどう接したらいいか垣間見ることができた。参考にしていきたい」と未来を見据える。新生トビウオジャパンは、どんなドラマを見せてくれるのか? 今からリオ五輪が待ち遠しい。

(取材・文/水野光博、撮影/本田雄士)

■『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた』

27人のトビウオジャパン著/集英社/¥1,365



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