セルジオ越後の一蹴両断! 第301回「今、鳥栖の豊田は日本代表に一番欲しいストライカーだ!」

週プレNEWS / 2013年4月11日 14時0分

Jリーグ序盤戦で横浜Fマリノス(横浜FM)、浦和、セレッソ大阪(C大阪)の3チームが好スタートを切った。

横浜FMは小野(→スタンダール・リエージュ)、大黒(→杭州緑城[こうしゅうりょくじょう])らが抜けた穴が心配されたけど、攻撃の軸となる(中村)俊輔が絶好調で、彼がキッカーを務めるセットプレーからの得点が目立っている。また、エースのマルキーニョスが出場停止になっても、代役の藤田が2得点するなどチーム全体が勢いに乗っているね。39歳のDFドゥトラを筆頭に、スタメン11人の平均年齢が30歳を超えることもあり、“おじさん軍団”と呼ばれているのも面白い。暑い夏場のある程度の息切れは避けられないだろうから、今のうちにどれだけ貯金をできるかがポイントになる。

大型補強をした浦和は、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)も戦いながら、よく頑張っている。ペトロビッチ監督は今季で2年目。彼の目指すパスサッカーが浸透し、選手が迷いなくプレーしているように見える。新加入の興梠(こうろき)、森脇、那須、関口も早くもフィットした。戦力的には一番。あとはやはりACLとの兼ね合いだね。勝ち上がれば上がるほど日程が厳しくなるなかで、ペトロビッチ監督がどうやりくりするのかに注目したい。

柿谷、南野と次から次にイキのいい若手が出てくるC大阪はうれしいサプライズ。ロンドン五輪組の扇原(おうぎはら)、山口も含めたチームの若さを不安視する声もあるようだけど、シンプリシオら外国人選手がしっかりしているし、大崩れはしないんじゃないかな。

今後のシーズンを占う上では、GWが最初のヤマ場になる。10日間で3試合というハードスケジュールをどう乗り切るか。ここで一気に抜け出すチームが出てくるかもしれない。

選手個人では、C大阪の柿谷と鳥栖の豊田がいいね。ふたりとも以前から活躍している選手だけど、今季はさらに勢いを増している。

柿谷は積極的なプレー姿勢が素晴らしい。前を向いてボールを持ったら必ず勝負を仕掛ける。決定力もあるので、相手DFにとっては厄介だよ。もともと柿谷は“天才”と称され、C大阪でともにプレーした同期の香川(マンチェスター・U)よりも期待されていた選手。素行面からJ2徳島にレンタル移籍するなど遠回りしたけど、ようやくその才能が開花しつつあるのかな。持ち上げすぎないように注意しながら、見守りたい。

そして、僕が今一番注目しているのが豊田だ。一昨季のJ2得点王で、昨季がJ1で得点ランク2位。そして、今季も第4節終了時点で6得点とゴールを量産中だ。いいパスを出してくれる外国人選手がいるわけでもなく、むしろ戦力的に厳しい小クラブの鳥栖にあって、しかも、相手チームの徹底マークを受けているなかで、これだけの数字を残せるのはすごいこと。185cmの高さばかり注目されるけど、彼は速さと強さも高いレベルで兼ね備えている。ハーフナー(フィテッセ)よりも万能なタイプ。今、日本代表に一番欲しいストライカーといっても褒めすぎじゃない。

日本代表のザッケローニ監督が彼をどう評価しているのかはわからないけど、前田(磐田)がJリーグで不調だし、ぜひ一度試してほしい。6月のW杯最終予選前の親善試合(5月30日、vsブルガリア戦)は、その絶好の機会だと思うんだけどね。

(構成/渡辺達也)

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