アベノミクスで高騰する前に家やマンションを買うべきなのか?

週プレNEWS / 2013年5月1日 18時0分

アベノミクス効果により、都心部の1億円を超える高級マンションの売れ行きが好調だという。今後、家やマンションの価格が高騰する前に買っておくべきなのだろうか。

株式会社インフィニティ代表で経営コンサルタントの岩崎日出俊氏は次のように分析する。

「『マイホーム』がステータス・シンボルだった時代は、もう終わりました。今の日本で暮らすなら、戸建てでもマンションでも賃貸で十分だと思います。すでに不動産は確実に余ってきているので、賃貸物件の選択肢も今後は広がるでしょう。

40代、50代ならマイホーム購入を考えてもいいでしょうが、30代までは賃貸という考えが理にかなっています。借金をして不動産を買ってしまうと、長年ローンに縛られる上、維持費や修理費、固定資産税などの出費に追われ、いざというときリスクをとれなくなってしまう。

リスクといえば、地震大国の日本で不動産を所有することこそ、リターンの見込めないリスクでしょう。不動産を投資として考えるのは『あり』ですが、その場合でも実際に物件を買わなくてもいい。リート(REIT=不動産投資信託)を買えば、大きな借金をせずに不動産の値上がりに賭けることもできます」

また、三輪鉄郎事務所所長でファイナンシャル・プランナーの三輪鉄郎氏はこう予測する。

「アベノミクス時代を迎え、『消費税や不動産価格が上がる前に家を買ったほうがお得ですよ』といった不動産業者のセールストークが目立ってきました。

でも、これに煽られて買わないほうがいいと思います。特に独身で将来のライフプランが固まっていないうちは、家の購入を考える必要はないのではないでしょうか。

もし『自分のライフプランには持ち家が不可欠だ』と考えて購入する場合は、ぜひ無理のない住宅ローンの返済計画を立ててください。

銀行の審査を通る上限まで借りてしまうと、返済に四苦八苦することになりかねません。無理なく返せる額は、審査で通る額よりかなり低めに見積もることをお勧めします。

およその購入金額が決まったら、それ以上高い物件は最初から諦め、見に行かないようにしましょう。

建売住宅でもマンションでも、高級物件を見ると、実際に買える範囲の物件が見劣りしてしまいます。その結果、大幅に背伸びして高い物件を買い、ライフプランそのものが崩れかねません。家やマンションを買うなら、あくまで自分の収入や暮らし方に見合う物件を吟味することが大切です」

(取材・文/本誌エコノミクス班 監修/岩崎日出俊)

■週刊プレイボーイ18・19特大合併号「アベノミクス時代を生き抜く20~30代のサバイバル・マネー術」より

週プレNEWS

トピックスRSS

ランキング