移住者たちが語る、岡山のいいところとは?

週プレNEWS / 2013年5月14日 21時0分

千葉から移住してきた渡邉夫婦。勝山の水と築100年の古民家でおいしいパンを作る

3.11の後、岡山が移住先ナンバーワンに選ばれているという(http://wpb.shueisha.co.jp/2013/05/07/18879/)。その理由としては、原発からの距離が比較的遠いことや地震の起きる確率が少ないことに加え、雇用先や住居が見つけやすいことなどが挙げられている。

とはいえ、実際に移住となると、仕事のことや新生活のスタートにかかるお金のこと、近所付き合いなど不安も多い。

岡山では、移住希望者のこんな悩みに対して、窓口となる民間団体があるのだ。「子ども未来・愛ネットワーク」の代表・大塚愛さんは、自らの経験も踏まえて、気軽に移住者の相談に乗ってくれる。

「私は原発から20kmほどの川内村に、自分で家を建てて自給自足の生活を送っていました。3月11日の夜にすぐに福島から出身地の岡山へ向かったが、被災地に残る子供たちが心配で、このネットワークを立ち上げました」

相談を受けるなかで、岡山の人気ぶりを肌で感じているという。

「住民票を移していない人もいるため、正確な数は把握できていないと思うのですが、公式発表の倍ぐらいは移住者が入ってきているのではないでしょうか」(大塚氏)

そこで、実際に岡山で生活をしている移住者に話を聞いてみた。

千葉県から県北の真庭(まにわ)市勝山に移り住んだ渡邉さん一家は、千葉で営んでいたパン屋「タルマーリー」を岡山で再開業した。

「やはり、震災が移住の大きなきっかけになりました。うちのパンは酵母からすべて手作りするため、おいしい水がとれて、酵母にとって環境のいい古民家を探していたんです。ここはとにかく水がおいしいので選びました」

山間部は住民が少なく商売的には大変だが、周りの人に助けられてなんとか軌道に乗り始めている。「岡山の人はとても親切。土地のルールがわからずにいろいろ迷惑をかけているが、みんな助けてくれる。人と人との距離感も近すぎず、関東の人にはちょうど合っている」

さらに、渡邉さんを頼って千葉の農家が2組、勝山に移住してきており、口コミがさらに移住者を集めるということも起きている。

これに対して、岡山市では今年4月に移住・定住支援室を新設。「各部署と連携し、住まい探しから就職支援まで移住者の相談にワンストップで対応している」(同室室長・見川さん)という。実際、震災後は転入超過数がうなぎ上り。平成24年の転入超過数は22年の約10倍の1655人と、全国の市区町村で14番目に多いという結果になっている。

「安心、安全な街として岡山市は大人気。受け入れ態勢はまだ万全でないですが、走りながら態勢を整えていきます」(前出・見川さん)

官民ともに移住者の受け入れに前向きで、移住者の満足度も高い。岡山の今後が気になるところだ。

週プレNEWS

トピックスRSS

ランキング