投資で失敗しないためには“ダイヤの原石”に気づくこと

週プレNEWS / 2013年5月16日 6時0分

株で儲けるには「まだ気づいている人は少ないけれど、これから伸びそうな会社」を探そう

アベノミクスで株価が上昇を続けている。この機会に投資に挑戦したいと考えている人もいるだろうが、初心者にとって気になるのはリスクの部分。そこで、経営コンサルタント会社インフィニティ代表の岩崎日出俊氏に、投資で失敗しないコツを教えてもらった。

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投資で一度も損をしたことのない人も、逆に生涯勝ち続ける人もいないでしょう。

しかし、投資を始めてもなかなか儲からない人の理由は簡単。単に知識が足りないことに尽きます。

株を始める前に入門書、指南書を何十冊読んだとしても、そこに間違ったことが書かれていれば儲けようがありません。実際、初心者向けの株関連本には、役に立つものが少ないのです。

では新聞、テレビ、ネットの情報だけで儲かる株が買えるかというと、これも難しい。

アベノミクスの発表後、メディアで「セメント株が上がる」という情報が流れ、即座にセメント株を買った人がいるかもしれません。しかし、メディアで報道される頃にはその株は高値になっているので、買ってもあとは下がるだけ。終わる頃に参戦しても勝ち目はないのです。

かつて経済学者のケインズは、「株式投資は美人投票に似ている」と指摘しました。

自分だけがよさをわかっていても、ほかの人がフォローしてくれなければ自分が選んだ美女を勝たせることができません。逆にいえば、「多くの人が美人だと思う」女性を見抜く目さえあれば、みんなより早く勝者に投票できるわけです。

株も同じで、「まだ気づいている人は少ないけれど、これから伸びそうな会社」を探せるかどうかにかかっています。

50代、60代の一般投資家の中には「自分の好きな人物が経営する会社の株を買う」という人が多いのですが、その人物の実像が、メディアで流されているイメージと本当に等しいとは限りません。イメージで人や会社を判断するのは危険です。ぜひ、「自分だけが発見する新しい会社」を探してください。

例えば、一昨年にLINE(ライン)アプリができた頃、「これは面白い」と勘が働いた人はいませんか? もしそのとき、これを運営する親会社の株を買っていれば、ユーザーが全世界で1億3000万人を突破した今、50%以上の投資利益を上げているはずです。

あるいは、この夏に発売が噂されているiPhone5の後継機は、果たしてNTTドコモが取り扱うのかどうか。アップル、ドコモとも、株式市場ではこのところ調子を落としていますが、調子を落としたもの同士がタッグを組むケースはよくあります。

これまでドコモはiPhoneを取り扱わなかったことから、契約者の減少に悩んできました。戦略を変えてiPhoneを取り扱えば、契約者数が増加に転じると予想するアナリストが多くいます。その場合、ドコモ株は上がり、KDDIやソフトバンクの株は下がる可能性が指摘されているのです。

こんな話もあります。昨年、まだ自民党の安倍総裁が首相に就任する前のことです。

衆議院選挙で勝利した後、安倍氏は当時の白川方明(まさあき)日銀総裁を自民党本部に呼んで面談しました。民主党政権時代は民主党の前原政調会長が日銀の会合に出るなどして圧力をかけていましたが、安倍総裁は日銀総裁を呼びつけるという、より強気の手法をとったのです。

このことで安倍総裁の本気度を察知した海外のヘッジファンドは、日本株を買っています。彼らはその後のアベノミクスによる株式相場上昇で相当儲けたはずです。

こんなふうに政治・経済の動き、各社の事情、消費者の心理などから探っていくと、どのタイミングでどの株に投資するべきかが見えてくるかもしれません。

ヒントは案外身近なところにあります。特にネットのへビーユーザーは、マーケットがまだ気づいていないダイヤモンドの原石に気づくことがあるのではないでしょうか。

そうそうビッグチャンスはやって来ませんが、1年に一度ぐらいは来ます。それに気づかずスルーしてしまうか、適切な投資をして儲けるか。すべては、あなたの勘と知識と判断力にかかっているのです。

(取材・文/本誌エコノミクス班 イラスト/ホセ・フランキー)

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