三賢人が選定! 2012-2013アイドルソング神曲ベスト10

週プレNEWS / 2013年5月18日 6時0分

(右から)掟ポルシェ、タワレコ嶺脇社長、ミッツィー申し訳というアイドルソング界の三賢人が、2012-13の神曲ベスト10を“こいしょポーズ”で選定!

“アイドル戦国時代”といわれ、かつてなく大量のアイドルソングがリリースされている近年。PerfumeやももいろクローバーZをはじめとして、楽曲のクオリティの高さによりアイドルファンはもとより音楽ファンからも注目されている。

そこで、アイドルソングに詳しい3人の賢人に今聴くべき神曲ベスト10を選んでもらった。漢(おとこ)道を邁進するアイドル界の論客・掟ポルシェ氏、ハロヲタ歴13年のタワーレコード社長・嶺脇育夫氏、ザ・キング・オブJ-POP・DJミッツィー申し訳氏が、熱い討論の結果選んだのはどの曲か? アイドルソングをなめたらアカンぜよーッ!

***

嶺脇 ボク、モーニング娘。の曲は今回のベスト10には絶対入れたいと思うんです!

―グループとしてはベテランだと思いますが、なぜあえて今?

嶺脇 今だからこそ、外せないんです。9期、10期が入って、『One・Two・Three』って曲から“EDM”っていう、今、最も旬なダンスミュージックを取り入れたんですよ。で、これがつんく♂さんのメロディと相まって、絶妙な音になってるんですよね。

 新メンバーの歌の技量が足りないことを逆に利用して、あえてうまく歌わせずにちょっとユルいラップを入れさせたりしたのが、硬質なサウンドと相性抜群なんですよ!

嶺脇 新生モーニング娘。のスタートを感じさせますよね!

ミッツィー(以下、ミッツ) ボクは東京女子流の曲を入れたいですね。MISIAさんが歌ってもおかしくないような難しいメロディを13、14歳の少女が歌ってるといいますか……。『大切な言葉』とか、超いいですよ。

 最近のアイドルソングって、シンセサイザーの電子音が前面に出たアニソンっぽいものが多い傾向にあるんですが、女子流はそこと一線を画した生楽器っぽい打ち込みでAORやファンク系の大人びた音なんですよね。それゆえに、本人たちの幼い朴訥(ぼくとつ)な魅力が際立つというか。

嶺脇 聞いた話だと、今はそれらの曲を十分に歌いこなせなくても、彼女たちが年をとった頃に歌える曲を作ってるって。ボクは2、3年後に、女子流の音が完成するのかと楽しみにしています。

 ちなみに、似たような楽曲で大阪にEspecia(エスペシア)っていうグループがあるけど、そこも1980年代のブラコンとフュージョンの要素を入れてますよね。




ミッツ アイドルソングにはめったにない、泣きのサックスが入ってるのが面白い。ただ、活動し始めたばかりだし、ここは次点でいかがでしょう。

 オレが絶対に入れたいのは、おはガールちゅ!ちゅ!ちゅ!『こいしょ!!!』。傑作です!

嶺脇 タイトルが最高です。「恋しよう」で「こいしょ!!!」。サビも「こいしょ、こいしょ♪」って。

 元JUDY AND MARYのTAKUYAさんの曲なんですけど、曲構成が秀逸! ドあたま、メロディを追わずに、ラップから入るのがもうたまらない!

嶺脇 子供ラップ好きとしては、完璧なつかみ方です。

ミッツ リボンを持って振り付けるんですよね。すごくかわいい!

 子供声の魅力にあふれていて、ザッツ・アイドルソングといえる一曲!

嶺脇&掟 こいしょ、こいしょ♪

―え~と、なんか変なモードになってるので次にいきます!

 アップアップガールズ(仮)は、ハロプロに入れなかった女のコたちの逆襲にグッとくるグループ。曲も攻めてます。

ミッツ 『リスペクトーキョー』はPSY(サイ)の『江南スタイル』に似た感じがあります。こういう流行とリンクする感覚が、すごく面白いですね。

嶺脇 BABYMETALもいいですよね。ヘヴィメタルをここまで作り込んだアイドルはなかったっていうくらい本気の音ですよ。特に『ヘドバンギャー!!』はすごいです。

 今までは、制作サイドが突き詰めたサウンドを作ると事務所のほうが「ウチはアイドルなんで、過激すぎる表現は勘弁してください」って感じだったじゃないですか。それが逆に「もっとやれ!」になってる(笑)。そのあたりが今っぽい。

ミッツ これも変わってますけどライムベリーもよくないですか?

嶺脇 ラップユニットですけど『HEY!BROTHER』がいい。リリック(詞)が「お兄ちゃん、お兄ちゃん」って(笑)。

ミッツ で、その後「好き~!」って叫ぶという(笑)。

―大きなお兄ちゃんたち、大喜び!

 もちろんオレも大喜び! ポップス好きには、バニラビーンズの曲も推したいですね。清涼感のある上質なポップスを聴かせるふたりなんですが、特にモータウンビートが軽快な『チョコミントフレイバータイム』は、聴いてるだけでウキウキしてきます!




ミッツ でんぱ組.incもお願いします。小沢健二のカバーに挑戦したり、渋谷系的なサウンドをやってます。『冬へと走り出すお!』は同じく渋谷系ミュージシャンのかせきさいだぁの曲で、DJでかけても盛り上がりました。内気な文系女子の雰囲気がいいですね。

 あとはインドネシアの“ファンコッド”ってダンスミュージックをやってるhy4_4yh(ハイパーヨーヨ)も面白いですよ。

ミッツ でもアイドルソングとしては先に行きすぎちゃってて、あまり理解されないと思いますよ。こちらも期待を込めて次点で(笑)。

 新潟のご当地アイドル、Negiccoもいいですよね。洗練されたアーバンミュージックをやってるんだけど、歌ってるのが夜遊びもしたことのない地方の純朴な女のコたちというギャップがすてき。聴いていると心が洗われます。

―こうして見るとバラエティに富んでますけど、やはりアイドルの数が増えた分、バリエーションも増えたってことなんですかね。

嶺脇 音楽の作り手側も、アイドルに抵抗感がなくなってきたというのはありますよね。

 群雄割拠の時代で、数が多いからこそ、強烈な個性を持ったサウンドでなければ、一歩飛び抜けていくことができないですからね。アイドルが歌いさえすれば、それはなんでもアイドル歌謡曲になる。そこを利用して、制作の方々にはもっともっとアイドル歌謡で遊んでいただきたいです!

【2012~2013アイドルソング神曲ベスト10】




三賢人により最終的に選ばれた楽曲がコレ。10曲に絞りきれず、9+次点2の11曲に!

『こいしょ!!!』 おはガールちゅ!ちゅ!ちゅ!




『One・Two・Three』 モーニング娘。




『大切な言葉』 東京女子流




『ヘドバンギャー!!』 BABYMETAL




『HEY! BROTHER』 ライムベリー




『チョコミントフレーバータイム』 バニラビーンズ




『冬へと走りだすお!』 でんぱ組.inc




『リスペクトーキョー』 アップアップガールズ(仮)




『Party on the PLANET』 Negicco




(次点)『HYPER TICKEEE QUEENの歌』 hy4_4yh




(次点)『きらめきシーサイド』 Especia

(取材・文/大野智己 撮影/関根弘康)

●掟(おきて)ポルシェ




ニューウェイブバンド、ロマンポルシェ。の説教、ボーカル担当。ブレイク前からPerfumeを応援するなどアイドルに造詣が深い。笑顔で「こいしょ」ポーズ!

●嶺脇育夫(みねわき・いくお)




大手CDショップ、タワーレコードの代表取締役社長。アイドルレーベル「T-PaletteRecords」の運営も行なう。ハロプロ応援歴はかれこれ13年に

●ミッツィー申し訳(もうしわけ)




アイドルソングもかかるDJイベント「(有)申し訳ないと」を17年間主催。ラジオ『ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル』内DISCO954の選曲も

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