参院選特番で存在感! ニッポン放送・飯田アナは“ラジオの池上彰”か?

週プレNEWS / 2013年7月31日 6時0分

31歳ながら、アクの強い解説陣の言葉をわかりやすくかみ砕いてリスナーに伝え、番組を切り盛りする飯田浩司アナ。鉄ヲタでもある

参院選投開票日の7月21日。その夜、民放各局がしのぎを削った選挙特番の視聴率争いで、関東地区ではテレビ東京系の『TXN選挙SP 池上彰の参院選ライブ』が圧勝した。あの池上氏が当選者、党幹部の急所をぐさりとえぐる質問を浴びせていくスタイルが、今回も支持されたわけだ。

だが、ちょうど同じ時間帯、テレ東同様に過激かつ痛快な選挙特番が、AMラジオの中で異彩を放っていたことを知っているだろうか? ニッポン放送でオンエアされた『ザ・ボイス 参議院選挙もそこまで言うか!』がそれだ。

この特番は、同局で月曜から木曜の午後4時から5時30分まで放送されているニュース番組『ザ・ボイス そこまで言うか!』の特別版。当日は、

開票速報や各候補者事務所からのレポートなどを逐次入れながら、通常版のレギュラーコメンテーターが次々に登場し、「ヌエみたいな(主義主張のはっきりしない)野党ばかりだから、それとは一線を画す共産党が今回の選挙で票を集めたのは当然」(コラムニスト・勝谷誠彦氏)、「現在の国会は、各地の高裁判決によれば違憲状態。その違憲国会で政権を握る自民党が、改憲を唱えるのはおかしい」(『東京新聞』論説副主幹・長谷川幸洋氏)など、一歩も二歩も踏み込んだトークで、リスナーの心をわしづかみにしたのである。

同番組をギラリと輝かせたのはもちろん、舌鋒鋭い論客の存在にある。だが、31歳ながら曲者コメンテーターたちを猛獣使いよろしくさばいたアンカーマン、飯田浩司アナウンサーの手腕も特筆すべきものだった。

過不足のない番組進行やトークの反射神経といったスキル面もさることながら、何より若さに似合わず、政治・経済問題に明るいのが彼の最大の強み。例えば番組中、近々に消費税増税を行なうべきでないという話題になったとき、彼はすかさず、

「麻生(太郎)財務大臣自身は、消費税を上げると断言したことはないですよね?」

と、経済評論家の上念司(じょうねんつかさ)氏に問いかけ、「そうです。麻生さんは増税にそれほど前のめりではないはず」との発言を引き出している。これは日頃から、政治家の発言までをくまなくチェックしていればこそできた誘導だ。そして、このやりとりによって、消費税増税の適切な時期をリスナーに考えさせているのである。飯田アナのアンカーマンとしての能力の高さを、如実に表したシーンだった。

特番放送の翌々日、週プレは飯田アナを直撃取材した。

「日本の近現代の歴史や政治には、昔から興味があったんです。また大学では経営学部でしたし、経済系のコメンテーターの方の著書を読んで勉強もしました。もちろん、毎日の新聞各紙やブログ、メルマガなどからも知識を得ています」(飯田アナ)

ただし、活字情報だけに頼ってはいない。

「できる限り、現場取材をするようにしているんですよ」(飯田アナ)

参院選前は東京の主要候補の街頭演説に足を運び、国会での会見や委員会審議にも顔を出す。

「番組での僕の最大の役割は、各コメンテーターの方にしっかり意見を語っていただくこと。勉強や取材を重ねて僕なりの物の見方や捉え方を持つことで、素晴らしいコメントにつながる質問ができるようになると思うんです。そして、いつかはニュースに対する自分の見解も発信できるようになりたいですね」(飯田アナ)

となると、次回『ザ・ボイス』選挙特番で“ラジオの池上彰”がどこまでバージョンアップしているのかが楽しみ。突然の国会解散などない限り、次の国政選挙は3年後なのがちょっぴり残念!

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