【競馬】日本馬が凱旋門賞を勝つためにすべきこと

週プレNEWS / 2013年10月19日 10時0分

日本競馬は秋のG1シリーズに突入。これから年末の有馬記念まで、1週を除いて毎週G1レースが開催される、競馬ファンにとって熱い季節がやってきた。

だが、心のどこかに引っかかったモノはないだろうか? そう、3歳牝馬・トレヴの前に日本が誇る最強馬・オルフェーブルとダービー馬・キズナが屈した第92回凱旋門賞だ。

1969年、スピードシンボリ(牡)が6歳時に参戦したのが、日本馬による凱旋門賞への挑戦の始まりだった。その後計12回、のべ14頭が挑み、エルコンドルパサー、ナカヤマフェスタ、オルフェーブル(2回)による2着4回が最高順位となっている。

現地での前哨戦を2連勝したエルコンドパサー(1999年)、単勝1.5倍の1番人気に支持されたディープインパクト(2006年)、そして同じく1番人気で迎えた今年のオルフェーブル。これほどの名馬たちでも、先頭でゴールできない凱旋門賞。かくも高い壁なのだろうか。

今年、フランスに1ヶ月間滞在して凱旋門賞を取材したターフライターの平松さとし氏は言う。

「いや、それほど難しい問題ではないでしょう。毎年何十頭も挑戦しているわけではないなかで、今回が4度目の2着。しかも、今年は2頭が出走して2着と4着に好走しています。越えられない壁だとは思えません。勝つ日はすぐそこまで迫っていると思います。

ただし、競馬の形態が日本とフランスとでは大きく違うので、日本のトップホースかそれに近い馬が挑戦しなくてはならないのは確かだと思います」

海外競馬評論家の合田直弘氏は、日本馬が凱旋門賞を制覇するためには大事なことがふたつあると指摘する。

「ひとつは、エルコンドルパサーにならって春から欧州に渡る手段です。レース序盤、重馬場に脚をとられてバランスを崩す場面のあったキズナが、仮に春から欧州で走っていたら、あの程度の馬場ならばもっと楽にこなして、違った結果が出ていたかもしれません」

1999年、凱旋門賞を勝ったモンジューが、その約2ヵ月後にジャパンカップに参戦。だが、日本の芝に合わなかったのか9戦目にして初めて連対を外す4着に敗れている。馬場に慣れることは、非常に重要だ。

「ふたつ目は牝馬の参戦です。凱旋門賞は斤量面で3歳有利。しかも、今年で3年連続して牝馬の優勝ですから、条件面を考えると3歳牝馬の参戦が最も理想的でしょう。ちなみに、3歳馬の遠征は困難といわれてきたなか、今年はキズナが遠征を成功させました。3歳牝馬の遠征には精神面でのケアなどさまざまな困難も伴うかと思いますが、強いオークス馬が誕生した暁(あかつき)にはぜひ挑んでほしいですね」(合田氏)

オルフェーヴルは今年の有馬記念で引退してしまうが、キズナは来年以降も再挑戦する意向を見せており、国内GⅠを4勝しているゴールドシップも来年は凱旋門賞を視野に入れている。加えて、まだ見ぬ来年のオークス馬やダービー馬も、これまで以上に凱旋門賞を意識してくるはずだ。

ロンシャン競馬場に日の丸が掲げられる日は、そう遠くないと信じたい。

(取材/浜野きよぞう)

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