宅配ピザの価格破壊が起こるかもしれない?

週プレNEWS / 2013年10月21日 10時0分

古くから、「出前」といえばおそば屋さんだが、もうひとつの定番と言えば「宅配ピザ」だろう。日本に初登場したのが1985年。今では宅配ピザのオートバイは、すっかり街の風景に溶け込むほどにまでなっている。

とはいえ、頻繁に利用している人は思ったよりも少ないのではないか? 近所にスーパーや飲食店が充実している人や、ひとり暮らしだと、なかなか頼む機会も少ない。だが、大きな理由のひとつとして、その価格設定もあるはずだ。

Mサイズで2000円前後ともなると、ちょっとしたぜいたく品。ピザ大国・アメリカ人の反応をネットで見ると、その値段に驚いていることも多い。

「世界一高い」ともいわれているこの価格設定について、飲食コンサルティングを行なうシェアハピネスの白根智彦氏に聞いてみた。

「確かに、ピザの原価は本来それほど高いものではありません。例えば、生地を工場で大量に作る宅配ピザの2000円くらいのマルゲリータだったら、原価は200円くらい。よく大手宅配ピザチェーンが『店までピザを取りにくれば、もう1枚無料』なんてサービスを行なっているくらいですから」

やはり、デリバリーする人件費の比率が大きいということか。

「はい。時給1200円ぐらいのデリバリースタッフを待機させるには、原価にそれぐらい上乗せしないと商売が成り立たないんです。宅配ピザは『高くてもいいから家に持ってきて』という人が頼むもの。だから、雨の日やサッカー日本代表の試合がある日などに注文が殺到する」(白根氏)

雨の日も風の日も、家まで焼きたてのピザを迅速にデリバリーしてくれる料金まで込み、と考えれば、宅配ピザの価格は妥当なのかもしれない。

一方で最近は、ワンコインピザといって、500円以内で本格的なピザを食べられる店が増えている。

※「350円で本格マルゲリータ! ワンコインの激安ピザ店が急増する理由」




http://wpb.shueisha.co.jp/2013/10/17/22534/

日本におけるピザの概念が崩壊しそうな、この激安ピザ。前出の白根氏は、「ワンコインピザと宅配ピザは、まったく違う土俵で行なう商売」と前置きしつつ、激安戦争の可能性も否定しない。

「ピザは外食に登場した当初から、業界全体で高い価格設定を行なってきた経緯があり、これまで価格破壊というものが起こったことのない商品。これから先、ワンコインでピザを食べることができる店舗がドンドン増えてきたら、わかりませんよ」(白根氏)

いずれにしても、「安くてうまいピザ」という選択肢が増えるのは大歓迎だ。

(取材/牛嶋 健、千葉雅樹[A4studio])

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