残留農薬、重金属、抗生剤、成長ホルモン剤……。中国産食品が危険な理由

週プレNEWS / 2013年11月13日 14時0分

一流ホテルなどで次々に発覚する食品の産地偽装表示の問題。11日、12日には、消費者庁が阪急阪神ホテルズとザ・リッツ・カールトン大阪に初めて立ち入り調査を行なった。

そもそもJAS法による産地表示の義務がある小売店とは違い、外食産業には厳密な産地表示の義務はなく、違反しても罰金もない。言うなれば、外食産業においては産地偽装は「よくある話」なのだ。

そうなると、やはり気になるのは中国食品。先月ニュースになった偽装米問題や、6年前に世間を騒がせた「毒ギョーザ事件」など危険なイメージがつきまとう。にも関わらず、安価なだけに外食産業にも多く紛れ込んでいるというが、表示義務がないのだから、どこに何がどれだけ使われているか消費者は知りようがないのだ。

食の安全に詳しいジャーナリストの椎名玲(れい)氏は、よくいわれる野菜への残留農薬以外にも、中国食品のリスクは山ほどあると指摘する。

「中国の土壌は水はけが悪く、重金属類や有害物質がたまりやすい。カドミウム、ヒ素、水銀など水溶性の重金属が、畑や田んぼに入り込んで野菜に蓄積されるケースは多々あります。それに加えてPM2.5など、環境汚染がひどいなかで作られた野菜が、現地の野菜ブローカーを通して日本向けの食品加工工場に運ばれてくる。

つまり、工場そのものは日本よりも清潔といえるくらいキレイでも、肝心の原料が汚染物質まみれなんです。重金属はさまざまな病気を招くことが知られており、実は人体に蓄積すると免疫力を低下させ、がんを引き起こすともいわれています。また当然、摂取すれば肝臓にも大きな負担がかかります」

栄養たっぷりの野菜を摂取しているつもりが、実は汚染物質を摂取しているなんてゾッとする。だが、危険はこれだけではないという。

「抗生剤も大量に使われる。例えば食用ブロイラーには、病気の発生と拡大を抑えるために最高18種類もの抗生剤が投与されています。中国では抗生物質の効かない伝染病の発生率が高いのですが、こうした耐性菌の出現は、人々が抗生物質を過剰摂取しているからではないかといわれているのです」(椎名氏)

さらに、野菜や家畜の体を大きくするために使われているという、成長ホルモン剤の人体への影響も懸念される。

このように残留農薬、重金属の汚染に抗生剤、成長ホルモン剤と、リスクだらけの中国野菜。安くておいしい外食メニューは、実は危険と隣り合わせなのかもしれない。

(取材・文/頓所直人 コバタカヒト[Neutral])

■週刊プレイボーイ46号「中国食品『偽装&ステルス混入』の舞台裏」より




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