「ぼっち」にならないために売春する女の子たち

週プレNEWS / 2014年1月15日 6時0分

「女の子の話を聞くときに大切なのは、相手の目を見てちゃんと話すこと」と語る黒羽幸宏氏

三鷹女子高生ストーカー殺人事件が報じられたとき、世のお父さんは「ウチの娘は大丈夫か?」「女の子を育てるのは本当に難しい」なんて思ったかもしれない。『父親が知らない娘の真実』はそんな声に応える一冊だ。長年、男性誌に寄稿し女の子を取材してきた黒羽幸宏氏による「今どき」女子の生態とは?

―『東スポ』の連載を再構成したものだそうですが、かなり盛ってませんか? ラインのスタンプを買うために下着を売るとか、友達を失いたくないから売春するとか……。

「女子高生が友達からの着信を無視してしまったから、罰ゲームとして売春したという事件ですね。もちろん最近の女の子が皆そうかというと違いますが、友人関係から売春をした女の子の心境が理解できないという子は少数だと思いますよ。僕が盛ってるのではなくて、これが今の子のリアルなんです」

―この本に出てくる女の子たちは、「ぼっち」になることをとても恐れている印象があります。

「ツイッターでリツイートされない、ラインで既読になっているのに返信がない、そんなことがあるとすごく不安になると言いますね。そんな不安をどうやり過ごすのかを学ばないまま、スマホで友達とつながってしまっている。でも、彼女らは女友達には負けたくないとも思っているんです。それで、SNSで私はリア充だとアピールすることを考えて日常生活を送っていたりします。ただ、友達から自慢とは受け取られないよう、注意を払うことは忘れません」

―とても窮屈そうです。そんな難しい年頃の子たちから、よくここまで赤裸々な話を聞き出せましたね。

「それは単純に、僕が目を見て話してるからだと思います。彼女らは自分の話を真剣に聞いてもらった経験が多くないからです。あとは、性的な感情を隠さないこと。僕は『おまえパイオツでけえな』とか冗談で普通に言うのですが、それで引かれることはないですね。でも、彼女らが言うには、下心を隠した状態で胸をチラチラ見られてると肌が粟立だつとか」




―性的な目線を敏感に察知する、と。

「そうです。男はスケベなんだから、それは当然だろう、でも自分は『あわよくば』と思って接してるわけじゃない。それが伝わればエロ発言も問題じゃないんです。あとは、上から目線で話さないこと。かといって媚びへつらうのもよくないですね。相手のことを観察しつつ、普通に話が聞きたい、と思って接すればいいんです」

―女の子の観察ポイントってどういうところなんでしょう?

「例えば、枝毛をちゃんと処理しているか。枝毛がない子は、ちゃんとした生活をしているか、割のいいバイトをしていてお金に困ってないかのどちらかです。また、すごく高いヒールを履いている子は、男と同じ目線に立ちたい、見くびられたくない、と思っていることが多いですね。あとは、貧乏ゆすりし始めたら、たばこ吸いたいのかな、とか(苦笑)」

―自分の娘が妙なことをしでかさないようにするには、どんな育て方をするのがいいんでしょう?

「繰り返すようですけど、相手の目を見てちゃんと話すこと。僕は5歳の娘がいるんですが、もうこの年齢で『私を見て!』というのがすごいんですよ。だから、相手の本質的なところを見て、『こういうことを考えているんだね』ということを話す。その指摘が当たっていたら、信頼してくれる。やっぱり対話に勝るものはないんだと思います」

(撮影/高橋定敬)

●黒羽幸宏(くろば・ゆきひろ)




1974年生まれ、神奈川県出身。テレビ番組制作会社を経て、週刊誌記者に。著書に『裸心―なぜ彼女たちはAV女優という生き方を選んだのか?―』(集英社)、『神待ち少女』(双葉文庫)がある

■『父親が知らない娘の真実』




双葉新書 880円




10~20代の女の子はどんな生活をしているのか? SNSなどのコミュニケーションツールが彼女らの日常に溶け込むことで、学校、いじめ、恋愛、遊びなどがどう変わったのか? 20年近く、記者として女の子の生の声を取材してきた著者が明らかにする




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