儲け度外視の料金設定!「LINE電話」にキャリア各社が戦々恐々?

週プレNEWS / 2014年3月11日 6時0分

LINEが、固定電話や同社アプリを入れていない携帯電話とも低料金で通話ができる新サービス「LINE電話」を、今月から開始する。

新サービスではメインとなるプランの場合、固定電話やスマホ、ガラケーを問わずLINEアプリを入れていない携帯電話に、1分当たり6.5円というリーズナブルな料金でかけることができるのだ。これは大手携帯キャリアの通話料金の6分の1、近年利用者が増えているIP電話と比べても半額以下という激安ぶり。

そして固定電話専用プランでは、1分当たり2円とさらに安く設定されている。それぞれのプランの料金は、LINEコインやクレジットカードなどを使って前払いする仕組みだ。

さらにこの新サービスには、うれしい特徴がある。対話アプリでの通話やIP電話は多くの場合、自分の携帯電話番号を相手に通知できないか、050などで始まる専用電話番号でかけることになる。

しかしLINE電話は、発信者の携帯番号を相手に通知できるので、先方は安心して電話を受けられるのだ(注・通信システムの違いの関係で、NTTドコモ利用者あての発信のみ、現時点では番号通知されない)。

通話料金がガラケーに比べて割高なのがスマホユーザーの悩みのタネだっただけに、安く、便利なLINE電話の登場は、まさに朗報といえるだろう。

では今、このタイミングでLINEが新サービスを開始した意図は、どこにあるのか? 携帯電話ライターの佐野正弘氏が語る。

「LINE電話の通話料金は儲けを度外視した設定ですから、そこで収益を上げようとは思っていないはず。むしろインパクトのあるサービスを始めることで、さらなるユーザーを獲得しようという狙いでしょう」

LINEは現在の日本のスマホユーザーの間で、飽和状態といえるほど広まった。一方、スマホ普及が進んだとはいえ、「通話とメールしか使わないから」とガラケーを使っている人もまだまだ多い。

しかし、通話料金がガラケーより安くなるとなれば、スマホに乗り換えた上でLINEアプリを入れるユーザーを呼び込める。そうした新規ユーザーがスタンプやゲームを購入することで、これまで以上の収益を得られるというわけだ。

そしてLINE電話が広く受け入れられれば、他社にも少なからぬ影響が及ぶことが予想される。ITジャーナリストの石川温(つつむ)氏が語る。

「大手キャリアは、スマホの通話料金設定を見直さざるを得なくなるでしょう。音声通話をLINE電話にごっそり奪われるとなると、キャリアにとっては大打撃。大幅値下げをしてでも、ある程度の収益は確保しないと」

ただ、LINE電話が大手キャリアの音声通話に取って代わるには、条件がある。

「インターネット回線を使った通話は、音が悪かったり、つながらないことがあったりと、品質が担保されていません。その問題が克服されなければ、特に仕事で電話を使う人たちを取り込むのは難しいでしょう」(前出・佐野氏)

この懸念に対し、LINE側は新サービス発表会見で「(LINE電話の)音質は鮮明で、途切れにくい」と断言している。

「もしそれが本当なら、大手キャリアは戦々恐々としているでしょうね。また、LINEより高い料金設定のIP電話『楽天でんわ』や対話アプリ『Viber(バイバー)』を抱える楽天なんかも、頭を抱えているのでは」(前出・石川氏)

まずは、どれほどの音声品質でサービスが開始されるのか、LINEの技術力のお手並み拝見といきましょうか。

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