旅人マリーシャの世界一周紀行:第7回「アルゼンチン・イグアスの滝で“インディ・ジョーンズ”になる!」

週プレNEWS / 2014年3月20日 16時0分

イグアスの滝は“悪魔ののど笛”の前で「飛び込んじゃおうかなー!」。内心は滝のすごさにビビってます

11ヵ国目となるアルゼンチンはこれを見なくては始まらない、世界3大滝のひとつ、イグアスの滝! 緊張の初南米にも少し慣れ、旅疲れをマイナスイオンで癒しに行こう!

イグアスの滝はブラジルとアルゼンチンにまたがっている。今回は日本でのブラジルビザ取得の際に、アルゼンチンへの航空券を買っていたので、アルゼンチン側から攻めることに。

ちなみに、日本では“イグアス”と言うけど、こっちでは全く通じません。皆“イグアヅゥー”と発音しています。そもそもスペルにはZが入ってるので、いつからか和製英語になったのでしょう。

リオデジャネイロのホステルを深夜2時にタクシーで出るという緊張の出発から、無事イグアス空港に朝8時に到着。そこは高々と生える木々が見えるだけで何もない、森のような場所

ガランとした空港には両替所もなく唯一のシャトルバスもクローズ。とりあえず空港にたった1台のATMで、アルゼンチン通貨のペソを引き出す。最近は経済の悪化でレートがとても悪いらしいので最小限にしておく。

そして、その辺のバッパーと、タクシーかもわからない車をシェアしてロッジのような宿へ。受付してくれたのは映画に出てきそうなヒゲモジャのおじさん・ライアンだ。ロックとウイスキーが似合いそう。チェックイン時間前にも関わらず、「ブレックファーストを食べていいよ」と、無愛想だけど優しいおじさん。

イグアスに泊まるのは、ほとんどが滝を見に来た観光客で1、2泊だけの人が多い。たくさんの旅人が行き交う、小さく静かな田舎街。イグアスの滝以外は何もないゆったりとした所だけど、観光地なので夜遅くまでお店はやっているし治安も良い。

■これぞリアル『インディ・ジョーンズ』の世界!

宿からイグアス国立公園まではバスで30分。敷地内には短いトレインがあり、途中まで私たちを運んでくれる。遊園地みたいで楽しい。

トレインを降りて滝の頂上に向かってひたすら歩いていると、途中には珍しいバナナのようなお腹の鳥や、いわゆる南国タイプのカラフルなくちばしの鳥が空を舞う。さらに大きな川にかかる橋を渡りどんどん進むと、大ナマズやワニにも遭遇

ついつい映画『インディ・ジョーンズ』のテーマ曲を口ずさんでしまう。少し進むとすれ違いざまに同じ曲を歌う西洋人が。みんな同じようなことを考えるもんだな。そして映画を思い出すにつれ、冒険感も高まりさらにゾクゾク。

川幅はどんどん広くなり、流れも加速している。炎天下、まぶしさに目を細めながらさらに歩き続けること20分。ザーッという音がかすかに耳に入ってきた。その音とともに大気中に一筋の風のようなものが走り、かすかな涼しさを感じた。

その瞬間、目の前には水、水、水、というか、滝ー!!!!!

ザーッというかドドドドッというかズザザザーッというか。巨人のようにどっしりして勢いもあるのに、なぜかそこには静寂な空気が流れている。それを見て喜ぶ観光客の喧騒なんてかわいいもんだ。自然の偉大さにはいつも人間のちっぽけさを感じさせられる。私たちは生かされているんだなと。

滝の流れ落ちる勢いとその風圧と自然の風で、細かい水しぶきが煙のように巻き上がっている。水しぶきが飛んでくるけどカメラを出さずにはいられず、夢中で写真を撮りまくった。正直、動画でお見せできないのが残念。静止画だけで伝えるほどカメラの腕前がないのはご勘弁を!

ところで、アメリカのT.ルーズベルト大統領夫人がイグアスの滝を見て、「ナイアガラがかわいそう」と言ったそうな。

■イグアスがくれた大自然の恵み、そして予想外の…

ここではさらなる野望を抱いていた。やっぱり滝に打たれたい! 費用はアルゼンチンペソでAR$220。日本円で約3000円はつらいけど、地球の裏側まで来てるんだから絶対参加。気合入れて水着仕込んできました!

ライフセーブのベストをつけ、20人程の観光客とツアースタッフ3名とモーターボートに乗り込み、ベスト・シートだという一番前に陣取る。

ツアースタッフも英語で盛り上げてくれる。「さあ皆! 滝に打たれる準備はいいかい? 気分はどうだ? ひとりずつカメラに向かって何かしゃべれ! まずおまえからだ、ジャパニーズ!」と、先頭に座る私に防水ビデオカメラを向ける。「今夜はシャワー浴びる必要がないね! 自然のシャワーへレッツゴー!」とテンションまかせに叫んで、いざ出発!

ボートはすごいスピードで滝に近づくと、もういきなり顔面にブワーッと水が殴りかかる! 何も見えない! 正面を向いていられず後向きで薄目を開けると、皆同じ状況でギャーと叫んでいる。

このまま船が沈むんじゃと心配になりながら、なんとかその場を脱出。休む間もなく、「おまえら! まだ滝を浴びたいかー!?」の問いかけに、もちろん「イェー!! ゴーゴー!!」

そしてまた違うポイントに進み、顔面がはがれそうになるくらい滝を浴びる。滝の中に入ると視界が奪われ、もうそれがイグアスかなんなのかわからず、まるで巨人にバケツで水をかけられたよう。これぞ真の大自然の恵み! 満足感いっぱいで滝を振り返ると、そこには見たこともない大きな虹がかかっていた。

翌朝は快晴。晴れ晴れしい気持ちとともに宿のブレックファーストをおいしくいただき、ひさしく摂取していないカルシウムをミルクで補給した。……が、2時間後、見事なまでに腹痛発生となりました。イグアスの滝。まさか最後におみやげ付きとは…(汗)。

【This week's BLUE】



イグアスの滝を盛り上げてくれたのは、この大快晴! よく絵で見る黄色いくちばしの南国の鳥が飛んできた! 絵でしか見たことないから、「この鳥って飛べたんだ」と思ってしまった(笑)。鳥だもんね。

●旅人マリーシャ



平川真梨子。9月8日生まれ。東京出身。レースクイーンやダンサーなどの経験を経て、Sサイズモデルとしてテレビやwebなどで活動中。バックパックを背負う小さな世界旅行者。【http://ameblo.jp/marysha/】Twitter【marysha98】

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