セクハラ、暴力も当たり前? 女子サッカー界を蝕むトンデモ指導者は彼だけじゃない!

週プレNEWS / 2014年9月24日 6時0分

女子サッカー「なでしこリーグ」のジェフ市原・千葉レディース(千葉レディース)は9月12日、所属選手に重大なセクハラ行為を行なったとして、上村崇士(うえむら・たかし)総監督を解任した。

クラブ側の発表によると、上村氏は今年に入ってから複数回、酔った状態で「指導のため」と選手を呼び出し、ふたりきりの状態で腰に手を回したり、選手を不快にさせる発言をするなどしたという。

1973年生まれの上村氏は現役時代、FWとして横浜フリューゲルス(当時)、ヴィッセル神戸などでプレーし、2002年の引退後に指導者に転身。05年から06年、08年から13年までの2度にわたって千葉レディースの監督を務め、今季から総監督に就いていた。

スポーツ紙女子サッカー担当記者のA氏が語る。

「監督時代の上村氏は、試合での采配には時々疑問を感じさせたものの、選手たちには総じて慕われていました。以前の千葉レディースにはプロ制度がなく、今でも練習環境はお粗末なのですが、それでも毎年、他チームから選手が移籍してきていたのは上村氏のオープンで包容力のある人柄によるところが大でした。試合に出られない、あるいはケガでリハビリ中のプレーヤーも細かくケアしていましたし」

その一方で、厳格な面も。

「なでしこジャパンが11年に女子W杯を制覇した直後のリーグ戦で当時、千葉レディース所属だった丸山桂里奈(かりな/現・スペランツァFC大阪高槻)が、前日のチーム集合時間に遅刻したのです。すると上村氏は容赦なく、彼女を試合のスタメンから外しました。代表選手といえども規律を乱す行為は許さない、という毅然(きぜん)とした態度には感心したものです。だから、セクハラについての発表があったとき、『まさか彼が?』と驚いたメディア関係者も少なくなかったんですよ」(A氏)




とはいうものの、弁護士まで入った調査の末に明らかになった今回の不祥事。クラブが厳正な処分を下したのは当然だろう。

ただ、今回の一件、悲しいかな、決して前代未聞のスキャンダルではない。表沙汰にこそなってこなかったものの、なでしこリーグの一部のクラブには、以前から札付きの指揮官が存在したのだ。なでしこリーグクラブの関係者、B氏が語る。

「強豪として知られるなでしこクラブの元監督は、自チーム、他チームを問わず陰で選手に声をかけまくり、ホテルの部屋に誘い込もうとするので、各クラブスタッフの間では要注意人物とされていました」

そして、こんな暴挙に及んだ指揮官もいた。

「別の強豪クラブでの話ですが、試合のハーフタイムに当時の監督が、前半でミスをした選手を控室の壁に思いっきり叩きつけたことがある。しかも一度限りではなく、そのクラブでは同監督の同様の行為が常態化していました。恐ろしいことにその人物は、今も女子サッカーに携(たずさ)わっているのです」(B氏)

トップカテゴリーである、なでしこリーグでさえ、このありさま。ましてや大学や高校の女子サッカー部となると……。

「“鉄拳指導”も、今でも頻繁(ひんぱん)に見かけます」(前出・A氏)

13日に行なわれた日本vsガーナの親善試合の入場者数は、佐々木則夫監督の故郷・山形県での開催にもかかわらず、スタジアム収容人員の約半分でしかない1万2288人。そして、国内リーグの観客動員もかつての勢いはない。

なでしこ人気の退潮が顕著(けんちょ)になりつつある今こそ、日本女子サッカー界が襟えり)を正し、悪しき伝統を断ち切るべきときではないのだろうか。

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