妊娠発覚の昏睡強盗容疑者“声優のアイコ”は何になりたかったのか?

週プレNEWS / 2014年9月24日 6時0分

オナベの昏睡強盗犯として世間を騒がせる“声優のアイコ”こと神いっき被告。これまで「男」であることをかたくなに主張してきたが、ここへきて妊娠していたことが発覚した。その“ブレ”の裏には何が? 

■声優のアイコは、何になりたかったのか

「声優のアイコ」を名乗り、複数の男性に睡眠薬を飲ませて金品を奪った“昏睡強盗”の罪に問われている、神(じん)いっき被告。

逮捕後、被告がオナベだったことが発覚し捜査に混乱が生じていることは、本誌も報じた。捜査関係者がこう話す。

「神被告は戸籍上は女ですが、普段は男として生活し、2年ほど前には都内の病院で乳房除去の手術を受けていました」

9月10日、東京地裁で行なわれた初公判には、黒の短髪、上下グレーのスエット姿で出廷。「ボクには身に覚えがありません」と無罪を主張した。

だが、ここから事態は思わぬ展開に。拘置所で、神被告が妊娠していることが発覚したのだ。オナベなのに、妊娠?

乳房除去や亀頭形成など性別転換手術で実績のあるナグモクリニック名古屋院長・山口悟氏がこう話す。

「オナベの方でも、子宮を体に残していれば妊娠はあり得ます。そもそも、オナベとは医学的にはFTM(Femaleto Male)の性同一性障害のこと。基本的に性行為の対象は女性ですが、障害の度合いが弱い人の中には、男性でもOKというバイセクシャルの方もいます。神被告もその状態で、普段から女性として男性と性交渉していた可能性も否定できません」

9月上旬、神被告との面会を求めて愛媛県松山市から上京してきた男性がいる。

役者志望だった神被告が過去に出演した自主制作映画『代引き』の監督を務めた、ギー藤田氏(64歳)だ。ふたりは09年4月から半年間、都内のアパートで同居していた仲だという。

もしや……? 本誌記者は藤田氏との接触に成功。しかし、彼はこう言った。

「東○ポやフラ○デーの記者さんからも電話があって聞かれましたが、父親は私じゃない」

藤田氏が神被告と最初に出会ったのは、6年前のこと。

「六本木のサウナで、店員と揉めてる人がいました。『当店は男性専用です』と言う店員に、『俺は男だ!』と食ってかかっていたその人がジンでした」

ふたりは程なく意気投合し、藤田氏は神被告の自宅を訪れるようになったという。

「新宿にある家賃20万円の高級マンションにジンは住んでいました。『ホストクラブに籍がある』と言っていたので、きっとそこで稼いでいたのでしょう」

しかし、裕福な生活は長くは続かなかった。神被告が勤めていた新宿・歌舞伎町のホストクラブの関係者が打ち明ける。

「確かに彼はウチに在籍していましたが、1ヵ月もたたずに店長に辞めさせられました。オナベは雇わない方針なんで」

収入が途絶えた神被告は引っ越しを余儀なくされた。

「転居先は、高円寺にある家賃4万円の共同シャワー付きアパート。その当時、私には家がなく、ジンに『俺の家に来いよ』と誘われ、転がり込むことになりました」(藤田氏)

どんな共同生活だったのか?

「ジンは裸でいることも多かった。手術前で、胸はCカップ近くあったかな。カワイイおっぱいでしたよ。下も女のままで……。でもジンと僕は男と男の関係でしたから、性交渉は一度もない。ジンには大切にしている彼女もいましたから」(藤田氏)

その彼女とは、歌舞伎町のキャバクラで働いていた女性。

「かわいいコでしたが、私には真剣に交際しているようには見えなくて。ジンは自分の障害を告白し、『俺のことを男と思ってくれるなら』という条件で付き合ったと言っていました。相当な入れ込みようで、電話がつながらないと、『俺のこと、嫌いになったのか!』と夜中に品川にある彼女のマンションに押しかけたことも。彼女はそんなジンを面白がっているだけのように見えたんです」

程なくして、その女性には本命がいたことが発覚する。

「相手はIT企業の若手社長。彼女とは品川のマンションで同棲をしていたんですよ。ジンは彼女がその社長といる所に呼び出され、『今度の誕生日プレゼントに車を買ってやる』『プリウスがいい』なんて会話を見せつけられた。彼は男として真剣に付き合おうとしたけど、体は女。経済力もかなわない。結局ふたりは別れました」

その後、神被告は精神病を患って都内の病院に入院。すると今度はそこで新たなパートナー候補と出会うことになる。

「ジンは、同じ病を抱える女性と仲良しになりました。5歳上で、幼稚園児の子を持つシングルマザー。ジンは退院後、その女性が住んでいた東京・世田谷区の自宅から徒歩数分のアパートに引っ越し、私との共同生活も終わりました。とにかく理解者を求めていたのでしょう」

藤田氏が続ける。

「その頃になるとジンは働くことができず、生活保護を受けるようになります。その金を元手にしたのか、2年ほど前に池袋の病院で乳房除去の手術を受けたのですが、それが失敗して、術後、『胸が痛い』と苦しんでいました」

そして今年1月に電話で話したのを最後に、神被告とは疎遠となり、半年後の7月、「神いっき容疑者、逮捕」という報が、藤田氏の耳に届く。

「“声優のアイコ”の姿はニュースの映像で見ましたが、すぐにジンだとわかりました。ジンの口癖は『俺は男だ』。でも体は女だから、どれだけ男を演じても周りからは女と見られる。だから男であろうと力むところがあり、女性にも執着した。それなのに、まさか自分が女装して罪を犯し、挙句に妊娠って……」

都内のオナベスナックに勤めるA氏はこう断じる。

「彼は、男としては見えを張るタイプで、女としては快楽に走るタイプだね。オ○ンコの気持ちよさが忘れられないから、男とヤリたいときだけ都合よく女に戻るの。神被告はウリをやっていたのかなぁ。ヤッた後、寝ている男の財布からお金を抜き取るようになったんじゃないの?

妊娠したのは、プラス料金を取ってナマでさせていたのか、逆に強引にヤラれちゃったかどっちかでしょう。おなかの子の父親は、たぶん昏睡強盗被害者の中の誰かじゃないかなぁ。要するにね、生き方の軸がブレてるんだよ。ゴール地点が定まってないから、現在地も行き先もわからずフラフラするんだよ」

藤田氏によれば、神被告は男として女を幸せにし、まっとうに生きようとしていた。それを女の体が邪魔したということなのか? 神被告は何を望み、何になりたかったのだろう。

(取材・文/興山英雄)

■週刊プレイボーイ40号「『昏睡強盗犯・声優アイコ』のブレまくる“性”と“生き方”」より

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